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『ドローンの世紀』 [読書日記]

ドローンの世紀 - 空撮・宅配から武装無人機まで

ドローンの世紀 - 空撮・宅配から武装無人機まで

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/10/22
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
首相官邸屋上で発見された事件で、一躍世間の注目を集めたドローン。空撮や宅配に使える利便性や、将来性が高く評価されているが、テロリスト掃討作戦などに用いられる軍用の無人航空機(UAV)という側面も見落とせない。新しいビジネスを生み出す「空の産業革命」か。搭乗員を必要としない「無人暗殺機」か。ドローンの、民生・軍事両面での可能性と限界を描き、その「真実の姿」を明らかにする。

3月の積読蔵書圧縮計画の一環で読んだ。去年8月にブックオフで購入。中身をあまり確認せずに「ドローン」という言葉だけに惹かれて購入したが、あまりにも軍事利用の方に傾いた記述に、何度トライしても読み進めることができずに半年過ごした。

軍事ジャーナリストという著者の肩書を事前チェックしていればこんな事態にはならずに済んだ。中古とはいえカネを払って購入したのを激しく後悔した。はっきり言って、民生面での可能性についての記述はものすごく薄い。民生での利用余地がそれほど広くないということなのか、それとも本書発刊時点(2015年)ではその程度だったのか、それはよくわからない。ただ、軍事ジャーナリストだったら、元々民生面でのアンテナの張り方が弱かった可能性もある。

去年は東京ビッグサイトや幕張メッセで開催されていた展示会に時々足を運び、どんな企業が出店しているのか見に行ったが、どこに行ってもドローンを使ったソリューションは幾つか出展されていた。僻地への医薬品の空輸であったり、インフラの維持管理であったり。本書発刊時よりも、民生利用の幅は広がったのかもしれない。

ケチ臭いことして古い本を読んで情報を仕入れようとしても、現時点の全体像をつかむのには役立たない。安物買いの銭失い―――大きな教訓となった。

タグ:井上孝司
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