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『「もの」はどのようにつくられているのか?』 [仕事の小ネタ]

「もの」はどのようにつくられているのか? ―プロダクトデザインのプロセス事典 (Make: Japan Books)

「もの」はどのようにつくられているのか? ―プロダクトデザインのプロセス事典 (Make: Japan Books)

  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2014/05/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
本書は、プロダクトデザインを学ぶ人のためにさまざまな工業製品の製造手法を、豊富な図解と写真とともに解説する書籍です。紹介する技法は、ガラス吹きなどの伝統的な技術から、射出成形などの大量生産の基礎となった技術、さらにCNC切削加工やステレオリソグラフィ(光造形)などのデジタルファブリケーション技術まで多岐にわたります。各項目では、代表的なプロダクト、原価、加工速度、精度などが紹介され、リファレンスのように使用することも可能です。ものづくりの創造的なプロセスを知ることで、自分のイメージを形にする際のアイデアの素にしたいと考えるMakerにもおすすめします。日本語版は田中浩也氏が監修し、序文「『ものの読み書き』に向けて」を書き下ろしました。

去年8月の東京メーカーフェアの会場で買った1冊。事典なので、事典的な読み方でいいかと思い、流し読みした。

正直言って、読んでいてわかりやすかった技法もあれば、文字情報だけじゃイメージしづらい技法もあった。また、工場じゃなきゃ導入できない、それなりの投資を伴う技法もあれば、3Dプリンタがあれば自宅でだって作れる技法もある。世の中いろんな技法があるんだなというのが見渡せるので、それなりに面白い1冊だと思う。

ずっと読んでなかったけど、この本を買った頃から、実はものを作る際の素材に対して、僕があまりにも知らなさすぎることが気になり始めた。ものを見ればこれってどうやったら作れるのかと頭の体操をしていた。そのプロダクトを作るに至るまでのアプローチというのは必ずしも1つではない。

例えば、僕は木刀のレプリカを外国で作ろうとして近所のファブラボに行ってスタッフの方と悪戦苦闘したことがあるが、最初は単に3Dスキャナで木刀のデータを作ってCNCウッドルーターで切削加工すればできるのではないかと思っていたが、スキャナの性能的に木刀の長さのデータが取り込めず、その後、少なくとも2つ3つの別のアプローチを思い付いて試してみることになった。(そして結論は、その国の素材であるマツは柔らかすぎて木刀には向いていないということだった(笑))

今だったらもう1つ別のアプローチを思い付いたので、試してみたい気持ちが強い。ひょっとしたらできるかもと思っている。

もう1つ、本書の売りは、各技法の英語名も併記されていることと、詳しく知りたければこのウェブサイトで調べろと丁寧にURLも掲載してくれていることである。全ての技法に通暁する必要まではないものの、こういうのをいろいろ知っていると、プランAがダメならプランBと、いろいろなアイデアを展開させやすい。座右に置いておいて損はない1冊であった。

Making It Third Edition

Making It Third Edition

  • 作者: Lefteri, Chris
  • 出版社/メーカー: Laurence King Publishing
  • 発売日: 2019/02/25
  • メディア: ペーパーバック


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