『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』 [仕事の小ネタ]
内容紹介
身近にある「便利なモノ」には「便利さの理由」がある。しかし、私たちはそれをよく知らないままに日々生活しています。本書は、身近な家電から巷で話題のハイテク機器、よく使う文房具まで、日ごろよく使う「モノ」の“すごい技術”を図解でわかりやすく解説する一冊です!
この本、なんかどこかで見たことあるなと思いながら、ドローンとか5Gとかビットコインだとか、新しい技術もカバーされているのが気に入り、買ってしまった。帰宅してから過去の読書記録を調べてみたところ、2012年11月に同著者名の『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』(中経文庫)を購入していた。内容的に薄っぺらかったので、ブログでの書籍紹介も省略してしまい、読書メーターの感想欄にも「取りあえず読み切った。このまま自宅の蔵書にしておけば、あとで子供達が読んでくれるだろう」などと、極めて素っ気ないコメントを付してあった。
基本的に、1つの技術を3~4頁の尺の中で紹介するもので、うち1~2頁分は図表が挿入されている。つまり、技術の解説は2頁分しかなく、384頁もある分厚い書籍に仕上がっているけれど、実質的には200頁程度しか文章はない。今回ブログでこの本の紹介記事を書くにあたり、アマゾンの書籍紹介を見たところ、なんと、「※本作品は、『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』『雑学科学読本 文房具のスゴい技術』(ともに小社刊)を合本再編纂したものです」との但し書きが添えられていた。つまり、過去に一度読んだ本の再読が全体の3分の1程度は含まれているということなのである。
な~んだ。まあしょうがないか。
でも、この本は、実は自宅に置いておけば子供達も読んでくれるに違いないなどという、頼りにならない計算に基づいて購入したわけでは決してない。むしろ、次なる仕事に向けて、周囲に蘊蓄を語れるように、モノがどのようにできているのかを説明できるようにという、わりと自分自身の心の準備のために購入したようなものなのだ。一つ一つの技術をすごく精緻に説明できる必要は必ずしもないが、どういう原理でできているのかとか、もしその機械を分解したとすると、何から構成されているのか予め仮説を立てるのとか、そんな用途では使用できそうな気がした。
版元が中経出版からKADOKAWAに変わっているわけだから(というか、いつの間にか中経出版が角川グループの傘下に入っているんだ!)、いっそ角川文庫から多少分厚い本でも出せばよかったのにとも思うのだけど。
それはともかく、この本に関しては、僕から1つ提案がある。
ここで使われている口絵、KADOKAWAのHPでダウンロードできるようにしちゃくれませんですかね。勿論、例えば10点でいくら、といった感じで有料にしてもらっても構わないので。このイラストをダウンロードさせてもらい、日本語の解説を自分で英語に変換したりする作業ができたら、外国で蘊蓄語るのに使いやすいんですけどね。
いや、外国でとは言わないにしても、もし小学校の先生とかがダウンロードできて、理科や社会の授業で使ったりできるようにしていただけたら(そしてその場合は出典明記とかその学校の図書館に何冊か入れてもらうといった条件を付けられたら)、ダウンロードの料金はタダにしても、本が売れることで著者には印税が入るとか、外部講師としてお声がかかるとか、そういうメリットもありそうな気がしますが、いかがでしょうか?
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