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『FACTFULNESS』 [持続可能な開発]

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
内容紹介
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。世界で100万部の大ベストセラー!40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸

これも発刊直後にキンドル版を衝動買いして、その後3カ月寝かせていた1冊である。3月末に帰国して驚いたのだが、今でも本書はビジネス・経済書のベストセラーのランク上位に位置付けられている。ハンス・ロスリング教授やその主催されていた「ギャップマインダー財団」のことをご存知の読者だったらともかく、日本ではあまり知られていなかったであろう教授のお話が、こうして3カ月にもわたってベストセラーになっているというのは驚きだ。

僕自身は2014年だったと記憶しているが、何かのきっかけでロスリング教授がバブルチャートを用いて行われた講義を生で聴く機会があった。一緒に聴いてた同僚も、衝撃を受けたと言っていた。職場に戻ってから、バブルチャートのことを多くの同僚にも話した。調べてみたら教授はTEDトークでも何度か登場されている。

読みながら、分かりやすい例示で軽妙な語り口で観衆に訴えかける、当時の教授の講義が蘇ってくるようだった。データを使って、分かりやすく、というのは相当意識されていたようなので、例も分かりやすいし、単文で小刻みに区切って話しかけられる。それがそのまま文章に落されたらこんなテンポの良い読み物になったという感じ。

僕らが教授の講義を生で聴いた2014年と比べると、「ダラー・ストリート」のような新たな手法が出て来たり、「ギャップマインダー・テスト」が前面に提示されていたりと、ギャップマインダー財団のHPも随分と構成に変化があったようだ。僕らが講義を聴いて感動してこのHPにアクセスした当時といったら、縦軸に様々な変数を指定してみて、バブルがどのように移動していくのかを1800年代前半から2000年代に至るまでの動きを見て楽しんだりしていた。このバブルチャートがHPの売りだったが、今は完全に新著『FACTFULNESS』推しが前面に出てきているように思える。

因みに、僕もやってみたギャップマインダー・テストの結果は、当てずっぽうで回答しても正解率33%は達成できるチンパンジーよりはちょっと上だったと自慢しておく(苦笑)。

読みやすいから薦める。今でも僕らにありがちな、「途上国=貧しい」という思い込みをぶち壊してくれること間違いない。

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

  • 作者: Hans Rosling
  • 出版社/メーカー: Sceptre
  • 発売日: 2018/04/03
  • メディア: ハードカバー

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