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この国は課題が山積 [ブータン]

シャリ村住民は水不足対策を新政府に期待
Shali residents expect new government to resolve water shortage problem
Kuensel、2018年10月23日、Neten Dorji記者(タシヤンツェ)
http://www.kuenselonline.com/shali-residents-expect-new-government-to-resolve-water-shortage-problem/
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プナカは害獣侵入問題で農家が頭を悩ませる
Human-wildlife conflict irks farmers in Punakha
Kuensel、2018年10月23日、Dechen Tshomo記者(プナカ)
http://www.kuenselonline.com/human-wildlife-conflict-irks-farmers-in-punakha/
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チャプチャ、ツィマシャム住民、チュカ・ダムチュバイパス道路で打撃
Chapcha and Tsimasham residents affected by the Chukha-Damchu bypass
Kuensel、2018年10月24日、Nim Dorji記者(チュカ)
http://www.kuenselonline.com/chapcha-and-tsimasham-residents-affected-by-the-chukha-damchu-bypass/

ドゥンカリンの使用不能の精米機
The white elephant in Dungkarling
Kuensel、2018年10月25日、Kelzang Wangchuk記者(サムドゥップジョンカル)
http://www.kuenselonline.com/the-white-elephant-in-dungkarling/
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◇◇◇◇

国政選挙の報道がひと段落して、地方に散っていたクエンセルのレポーターが、ティンプーに戻る前に1つぐらい地方で記事を書いてこいと宿題をもらっていたのか、先週は地方における課題について写真入りの目立つ記事が立て続けに掲載されていた。元々その地方の通信員だった人も中にはいるけれど、「あれ?いつもティンプーの出来事について記事書いてなかったっけ?」っていうお馴染みのレポーターが何人か含まれている。

害獣問題、水不足、それに経済開発で取り残される地域の問題、機材本体は供与されたけどスペアパーツがなくて使用不能の精米機の問題―――どれも地域は違えど何度かメディアで取り上げられてきた問題である。まるで新政権の直面する課題だと言わんばかりの紙面の構成だ。

ただ、そういう地域ごとの課題に取り組むための予算はその地域を管轄する県やゲオッグ(郡)に配分されているので、地域住民自身がその予算の使い方を知らないという可能性もある。政府に頼るだけでなく、自分たちで予算計画を組んで、発注して、そして維持管理もやっていくという経験を積んでいくことも必要で、いつまでもお上にすべて頼っているわけにもいかないのではないかと思う。

一方で、バイパス道路が開通したことで取り残されたチャプチャやツィマシャムのケースは、元々これらの地域は若年人口の流出が起きていたところにそれをさらに加速させる結果を招いている。予想できていた筈なのに、交通の利便性を優先させた結果と言える。ティンプーから比較的近く、ティンプーでビジネスをやっている人が多くいるチャプチャと、むしろチュカに近いツィマシャムとでは地域おこしへのアプローチの仕方も違うのではないかと思うが、ハなんかと比べても断然都市に近いこれらの地域であれば、考えればもっとやれることもあるのではないかと思わずにはおれない。ドローン飛行特区とか、大勢の人が集まれるフェスとか。でも、最初にそれを考えるのは住民自身でなくては。その思考に刺激を与えるために、日本の経験を知っている僕らがその経験を語ることも必要なのではないかと改めて思う。

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