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地方特産食材を使ったレストラン [ブータン]

地方農産品を使うレストラン、ティンプーにオープン
Nangyi-Aum opens in Thimphu
Kuensel、2018年3月10日、Karma Cheki記者
http://www.kuenselonline.com/nangyi-aum-opens-in-thimphu/

2018-3-10 Kuensel.jpg

【ポイント】
国際女性デーだった3月8日、ブータン女性企業家協会(BAOWE)は、ティンプーに、地方の農民の作った300種類のオーガニック食材を使ったレストラン「ナンギ・オウム(Nangyi-Aum)」を開店した。場所は市内モティタン地区のオゾンパークやブータン石油販売(BOD)の少し上で、シェムガン出身の主婦ツェリン・チョデンさんが店主。

使用する食材は、パロの米やブムタンのソバ、ハのカテージチーズ、トンサの唐辛子や胡椒等。これらを用いて、7品目から成るセットメニューを用意し、1食500ニュルタムで提供する。セットメニューに加えて、アラカルトで何品目かの注文も可能。

BAOWEの創設者であるダムチェ・デムCEOは、開店に際して、ブータンでは女性は法律や規制、伝統文化等、女性の権利を守ってくれる制度に恵まれているが、ほとんどの女性は未だ主婦に留まっていると述べた。「これは、女子相続の制度により女性が農地や財産の管理をしなければならないからだ」とも。そして、こうした財産権のあり方が、女性に自分たちは十分モノに恵まれていて、十分な土地もあると思ってしまっていて、それが女性が企業家にならず、雇用機会を探したりもしないことにつながっているとも述べる。

「ほかに何があるのかを知らなければ、それで十分だと思ってしまうでしょう。外の世界に身をさらし、他に何が達成可能なのかを知ることが重要なのです。」

◇◇◇◇

このレストランのことは、実際に食べに行ってからまたご紹介してみたいと思う。こうした取組みは成功して欲しいので、「こんなお店ができたみたいですよ」という意味で、本日はご紹介してみた。

僕も、例えばブムタンならブムタン、ハならハの食材だけを使ったレストランをティンプーで開けたら面白いだろうなと思ってはいた。ハの夏野菜やマスを使って、フレンチシェフが腕を振るってコース料理を作る、なんてなったらハの営業になる。それじゃハに行っていようかとなったらいい。

そんなことを思っていたので、こういうお店ができるのはいいことだと思うのだけれど、地方のイイとこ取りだけしても、地方の魅力の発信には必ずしもつながらないとも思う。パロの米と言われても、パロ米はサブジバザールで買える。ブムタンは確かにソバが有名だが、誰が作ったソバなのかというところまでは突き詰められているわけでもなさそうだ。それに、ブムタンといったら乳製品もだろうと思うが、カテッジチーズはハとなる。それじゃなんでハのソバとはならないのだろうか。

もっといろいろなことを考えます。先週僕は1週間以上かけて東部のタシガン、サムドゥップジョンカル、ペマガツェルと駆け足で回ったが、南インドでは結構お世話になった「ジャゴリ(黒糖)」を作っている村があった。ペマガツェルには納豆もある(チランにもあるけど)。別の機会に行ったプナカには、「メンゲ」と呼ばれる「ブータン版ピザ」というのがあって、食べてみたら食感が日本のういろうとすごく似ていた。それなのにピリッとした辛味を付けたがるのがブータン人なのだが、これに砂糖を加えたらういろうになるのではないかと思った。

だから、ペマガツェル産のジャゴリでプナカのメンゲを作ったら面白いのではないか。そう考えればいろんな地方から食材を取り寄せるのには一理あるとも思える。

まあ、取りあえずは一度行って食べてみてからまたレポートします。続報乞うご期待。但し、僕は「食べられればOK」派なので、僕が薦めたからといって、グルメな皆さんが美味しいと感じるかどうかは保証しません(笑)。

タグ:ティンプー
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