旅の途中で用を足したくなったとき [ブータン]
もっと多くのロードサイド・アメニティが必要
We need more and good roadside amenities
Kuensel、2017年12月26日、匿名読者
http://www.kuenselonline.com/smes-to-have-access-to-capital-market/
【抄訳】
主要国道の沿線のアメニティ施設が少ないのは、私たちがが長年抱えてきた大きな課題です。ブータンの旅行者や観光客にとって、それは困難で不愉快な旅行体験となります。私たちはブータン観光評議会(TCB)が主要幹線道沿いのアメニティ施設、特にトイレの拡充を奨励しようとしていることを評価します。
来年、パロ県のドブジ・ゾン、トンサ県のヨトン・ラ峠、ティンプー県ホンツォの入国管理チェックポストにアメニティ施設が建設されますが、これはTCBが計画している2018年年末までに18のトイレを設置する取組みの一環です。
2013年以降、全国に16のロードサイド・アメニティ施設が建設されてきましたが、目的達成にはほど遠いようです。既にいくつかの施設は完全に使えなくなっています。アメニティ施設が不足してすべての道路利用者が影響を被っており、ブータンではロードサイド・アメニティ施設がもっと必要だと思います。が、もっと重要なのは、手入れが行き届いていることです。これは、ツアーガイドや観光客が頻繁に行う提言の1つです。既存のトイレ設備のほとんどが良好な状態であると報告されていますが、パロのタンタンカやティンプーのジャンゴタンはそうした状態にはほど遠いと言われています。緊急の場合、観光客は最寄りの灌木林に駆け込まなければならなくなります。
そのような設備は、国の観光促進のために非常に重要です。首相は、政府機関と民間部門に、政府が支援しようとしていたトイレ維持を主導するよう求めましたが、その際にもこの点は明言されていました。首相は、「誰も興味がなければ、私は自ら主導権を握らなければならない」とおっしゃいました。特に、トイレは主要観光地の重要な構成要素であり、相互に適度な距離を置いて設置されるべきです。さもなければ、ロードサイド・アメニティの本来の目的は達成できないでしょう。
今日の本当の課題は、ロードサイド・アメニティ施設の維持管理です。異なる機関間で明確な調整が行われれば、それは困難な問題ではありません。そのような施設は雇用機会も創出するでしょう。しかし、それ以前に、私たちは、そのような施設の利用にもっと責任を負うべきです。誰かが便利なロードサイド・アメニティ施設を設置してくれるのを待つだけではなく、ユーザーとしての私たち自身の役割を無視するわけにはいきません。
これはクエンセルに行われた読者の投書だが、実は僕の知っている人が書いたものだ。JICAの研修で日本に行き、そこで見た「道の駅」を参考にして、こうした投書を行ったのだと聞いた。
元々いつもお腹の調子が気になる小心者の僕は、近場の外出であっても、何日かの国内出張であっても、トイレがどこなら利用可能なのかを予め確認しておくことは出かける前の必須の作業となっている。僕がツェチュなどに出かけない理由の1つはここにある。車を停めて沿道の林の中で用を足せばよいと考えれば気が楽ではないかと思われるかもしれないが、交通量が多いルートでこれはやるのが憚られるし、夏場の南部出張の途中で用を足そうなどとすると、血に飢えた山ヒルの大群に取り囲まれることも覚悟しなければならない。
当初の内容だけ読めば、「ロードサイド・アメニティ=トイレ」と読めてしまうが、実際に国道沿いに設置されているトイレは官民問わずドライブインのような休憩所なものに併設されているところが多いので、「そんなもの新設するぐらいなら野〇〇でも済ませられるのでは?」とはならないのでご注意を。
設置場所がそういうところなのだから、もうちょっと車を停めさせる工夫があれば、トイレも生きると思う。そこで「道の駅」の発想になる。投書の中でここまで触れてくれればもっと良かったのだが、文字数の制限もあるからそれはしょうがない。「道の駅」を伝えるならもうちょっとスペースを使って、写真も用いて包括的に紹介する必要があるだろう。
この投書はこの投書で、問題提起としてはこれで第一歩としては良い。JICAの研修や技術実習生制度を使って日本を実際に見てきた人や、日本を知っている日本人の僕らが、それを英語で文章化して、いろいろな場でそれを発信していくよう、ゆるく連携していけるといいのではないかと思う。
We need more and good roadside amenities
Kuensel、2017年12月26日、匿名読者
http://www.kuenselonline.com/smes-to-have-access-to-capital-market/
【抄訳】
主要国道の沿線のアメニティ施設が少ないのは、私たちがが長年抱えてきた大きな課題です。ブータンの旅行者や観光客にとって、それは困難で不愉快な旅行体験となります。私たちはブータン観光評議会(TCB)が主要幹線道沿いのアメニティ施設、特にトイレの拡充を奨励しようとしていることを評価します。
来年、パロ県のドブジ・ゾン、トンサ県のヨトン・ラ峠、ティンプー県ホンツォの入国管理チェックポストにアメニティ施設が建設されますが、これはTCBが計画している2018年年末までに18のトイレを設置する取組みの一環です。
2013年以降、全国に16のロードサイド・アメニティ施設が建設されてきましたが、目的達成にはほど遠いようです。既にいくつかの施設は完全に使えなくなっています。アメニティ施設が不足してすべての道路利用者が影響を被っており、ブータンではロードサイド・アメニティ施設がもっと必要だと思います。が、もっと重要なのは、手入れが行き届いていることです。これは、ツアーガイドや観光客が頻繁に行う提言の1つです。既存のトイレ設備のほとんどが良好な状態であると報告されていますが、パロのタンタンカやティンプーのジャンゴタンはそうした状態にはほど遠いと言われています。緊急の場合、観光客は最寄りの灌木林に駆け込まなければならなくなります。
そのような設備は、国の観光促進のために非常に重要です。首相は、政府機関と民間部門に、政府が支援しようとしていたトイレ維持を主導するよう求めましたが、その際にもこの点は明言されていました。首相は、「誰も興味がなければ、私は自ら主導権を握らなければならない」とおっしゃいました。特に、トイレは主要観光地の重要な構成要素であり、相互に適度な距離を置いて設置されるべきです。さもなければ、ロードサイド・アメニティの本来の目的は達成できないでしょう。
今日の本当の課題は、ロードサイド・アメニティ施設の維持管理です。異なる機関間で明確な調整が行われれば、それは困難な問題ではありません。そのような施設は雇用機会も創出するでしょう。しかし、それ以前に、私たちは、そのような施設の利用にもっと責任を負うべきです。誰かが便利なロードサイド・アメニティ施設を設置してくれるのを待つだけではなく、ユーザーとしての私たち自身の役割を無視するわけにはいきません。
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これはクエンセルに行われた読者の投書だが、実は僕の知っている人が書いたものだ。JICAの研修で日本に行き、そこで見た「道の駅」を参考にして、こうした投書を行ったのだと聞いた。
元々いつもお腹の調子が気になる小心者の僕は、近場の外出であっても、何日かの国内出張であっても、トイレがどこなら利用可能なのかを予め確認しておくことは出かける前の必須の作業となっている。僕がツェチュなどに出かけない理由の1つはここにある。車を停めて沿道の林の中で用を足せばよいと考えれば気が楽ではないかと思われるかもしれないが、交通量が多いルートでこれはやるのが憚られるし、夏場の南部出張の途中で用を足そうなどとすると、血に飢えた山ヒルの大群に取り囲まれることも覚悟しなければならない。
当初の内容だけ読めば、「ロードサイド・アメニティ=トイレ」と読めてしまうが、実際に国道沿いに設置されているトイレは官民問わずドライブインのような休憩所なものに併設されているところが多いので、「そんなもの新設するぐらいなら野〇〇でも済ませられるのでは?」とはならないのでご注意を。
設置場所がそういうところなのだから、もうちょっと車を停めさせる工夫があれば、トイレも生きると思う。そこで「道の駅」の発想になる。投書の中でここまで触れてくれればもっと良かったのだが、文字数の制限もあるからそれはしょうがない。「道の駅」を伝えるならもうちょっとスペースを使って、写真も用いて包括的に紹介する必要があるだろう。
《日本じゃ道の駅は車の旅のお楽しみ~写真は道の駅・神崎(千葉)》
この投書はこの投書で、問題提起としてはこれで第一歩としては良い。JICAの研修や技術実習生制度を使って日本を実際に見てきた人や、日本を知っている日本人の僕らが、それを英語で文章化して、いろいろな場でそれを発信していくよう、ゆるく連携していけるといいのではないかと思う。
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