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『世界のエリートがやっている最高の休息報』 [読書日記]

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

  • 作者: 久賀谷 亮
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
★【TVで話題沸騰!】シリーズ20万部突破!! 売行きNo.1のマインドフルネス入門書!
★イェール大で学び、精神医療の最前線・米国で18年診療してきた医師が語る!
★「脳疲労」がすぐ消える「科学的に正しい」脳の休め方とは?

ようやくというか、先週末、本当に落ち着いて休息を取る1日を作ることができた。3月からずっと休みなしできていて、ひどい時は土日とも朝から夕方まで職場で過ごしたことがあった。ほぼ計画通りに作業は進められたので、適度な達成感は得られたのだが、毎日何らかの佐合の提出期限に追われていて、気持ちの休まる暇がなかった。1つの作業をやっていても、次の作業のことを常に心配していないといけない。二手三手ぐらい先のことを考えながら毎日を過ごしていたのである。

この前の記事でも書いた通り、そんな中で、2カ月後回しにしていた作業を再開しようとしたら、2月までいた学生インターンが、2月中にてっきり終わらせているだろうと思っていたことを実際未着手で実習を終えて大学に戻ってしまっていたことが発覚した。こんな手抜きをやられてはこちらもたまらないが、その確認作業を2ヵ月後回しにしたことは自分の落ち度であり、自分を責めるしかなかった。

こういう、結局は自分がやらねばという思いはある一方で、次から次へと押し寄せる相談事に、「それくらい自分で考えてやってくれよ」と言いたくなることが何度もあった。とはいえ、マネージャーの判断が必要となるような複雑な事案が多かったのも事実で、僕が判断を投げ出すわけにもいかない。一部はスタッフからマネージャーへの丸投げは認めず、職場内で短めのミーティングを開いて一気に方針を固めてしまうようなこともやったけど、多くはマネージャーの預かりとなる。でも、心を落ち着けてゆっくり考える時間もほしかったから、残業して考え事をしたりもしたし、週末に1人で職場に行って考え事をしたこともあった。

マネージャーたる者、休息に充てられる時間が少ないのは事実だ。僕の睡眠時間が6時間未満であることを言うと、職場のブータン人の同僚は一様に驚く。お前らが僕に仕事押し付けておいて、睡眠時間が少ないのは良くないなどとよくぞ言えたものだと感心する。さりとて自身の生産性を上げる努力を払ってくれるわけでもない。結局、休息に充てられる時間が限られる中で、如何に効率的に休息を取るかが鍵となりそうだ。

そこで、読書ブログで紹介されていた、こんな本を読んでみることにした。

いいことが書かれている。「自分の内面が休まらなければ本当の休息にはならん」とある。つまり、本当に自分の内面が休められるのであれば、休息に充てられる時間の多寡はあまり関係がない、短い睡眠時間であったとしても、休息がきっちり取れていれば、疲れは取れるということなのだろう。

ただ、何がその疲れをもたらしているかと言うと、「脳のアイドリング中に浮かんでくる雑念」なのだそうだ。本書が扱う「マインドフルネス瞑想」の基本メカニズムとは、この脳疲労の最大の要因の1つといえる雑念を抑え込むことで、脳を休ませようとするものである。「先のこと、あとのことに心を奪われた状態が当たり前になると、人間はいまここに意識を向けるやり方を忘れてしまう。しっかりと脳を休息させたかったら、まずはいまここにいる状態を体得しなければならない」のだという。

ではどうすればいいかというと、本書の中では何段階も踏んで幾つかの方法を紹介しているが、その入門編とも言えるのが深呼吸や瞑想なのだそうだ。

瞑想とかはやったことはないが、黙想なら剣道の稽古の前と後に必ずやる。その効能を考える機会はそれほどないが、剣道の「四戒」―――驚・懼・疑・惑を抑え込み、今この時に集中するのを助けるために行われるのかなと個人的には思っている。とすれば、目から入ってくる情報を遮断することで、他の感覚が研ぎ澄まされて、今というものに集中するのにも、黙想は役に立ちそうだ。

それと深呼吸。大きく息を吸い込み、そして吐くことで、吸い込んだ酸素が体の隅々にまで送り届けられるのを感じることが、今というものに集中するのに役立つのだという。

こういう本を一気に読んでも、実践とつながりそうなのは深呼吸と黙想ぐらい、あとは無理してでも笑顔でいることも大事なのかなという気がする。ここでは剣道の稽古の相手もおらず、かつ海抜が高すぎて面を装着しても最初の切り返しで息が上がってしまうので、黙想もする機会など設けていなかったが、取りあえずそんなところから始めてみて、自分自身のコントロールができるよう少しでも変化が表れたら、次のステップをもう一度確認してみようと思う。

さらに、なぜだかわからないが、個人や社会の幸福度に関する記述もあって面白い。休息の話からは想像がしにくいが、以下の二点は結構示唆に富んでいるので付記しておく。
幸福度を高めた因子は、健康の度合いなどよりはむしろ、人との良好で安定したつながりだった

他人や社会に対して感謝する気持ちを持っている人のほうが、幸福度が高い
―――こりゃ、私自身の幸福度が高くないのはさもありなんという気がしますね(苦笑)。やるべき仕事をやっていかなかった学生インターンに「貴重な教訓を学ぶ機会を与えてくれてありがとう」などと感謝する気持ちになど、今の自分はとうていなれない。


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