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4カ国間車両相互乗り入れへ一歩前進 [ブータン]

国会、域内車両相互乗り入れ批准を承認
Assembly passes BBIN agreement amid resistance
Kuensel、2016年6月22日、MB Subba記者
http://www.kuenselonline.com/assembly-passes-bbin-agreement-amid-resistance/

ブータン、バングラデシュ、インド、ネパール4カ国間サブリージョナルイニシアチブ(BBIN)の車両の相互乗り入れを認める協定が、21日、国会を通過した。議員総数41名のうち、賛成は28名。この協定は2014年11月にカトマンズで合意され、他の3カ国は既に国内批准手続きを了しており、ブータンのみが批准未了となっていた。

これにより、ブータン入国に当たって他の3カ国のナンバーのトラックが積荷の積み換えを行わずに目的地まで輸送できるようになる。また、不定期運行の旅客用バスも最大30日間の入国が認められる。

一方で国内運輸・旅客業界からは強い懸念が指摘されてきた。政府側は、他国のトラックに対しては、国境でいったん止めて積荷検査を行う権利がブータンには認められていること、また他国から入国する車両は入国審査時に認められたルートだけを通ることとし、そこから外れることは認めないという点で、ブータンの国益は守られると強調している。

地方政府及び野党からも反対の声は根強い。市民への説明不足、外国からの観光客増加による交通渋滞や環境への悪影響、観光業界への影響、安全保障上の懸念等が指摘されている。

おそらくこれで想定されるのは、インドからの輸送貨物と旅行者だろう。もし国境で積荷の積み替えが行われないなら、ブータン国内のトラック業界には結構大きな影響を受けそうだ。一方で、旅行者はというと、そもそも陸路でインドから入国してくる人ってそんなに多いんだろうか。なんとなく、南アジア域内各国向けには別の航空料金を適用しているドルックエアーだったら、空路で入国するインド人旅行者は結構いそうな気がするが。そして、もし旅行者がバスを乗り換えずにそのままブータン国内に入ってきてしまうと、どのような思想の持ち主なのかがわからない中で、安全保障上の問題が起きないとは限らない。

そこまで大げさではなくとも、インド人旅行者って相当声が大きい。ホテルのロビーのソファーで大声でしゃべっているのはたいていインド人旅行者の集団であり、それはティンプーでもよく見かける。

逆にブータン登録の車両が国外に出ていくケースはというと、そういう輸出産品がなかなか思いつかない。人の移動もいわずもがなである。そうすると、この協定でブータンが得られるメリットって何なのか、にわかには想像つかない。だから、特別措置みないなものの適用がブータンに関しては云々されているのだろう。

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