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『実用寸前のすごい技術』 [読書日記]

実用寸前のすごい技術 (青春文庫)

実用寸前のすごい技術 (青春文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2015/05/09
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
念じただけで家電が動きだし、食べものは3Dプリンターでさっさと作れ、車は自動運転で安全に進む。宇宙飛行士でなくても気軽に宇宙を楽しめ、小さな「ロボット」が体内に入ってがん細胞を退治してくれる。―これら「すごい技術」の数々は、じつはすでに実用化目前なのだ。技術の進歩は想像をはるかに超えるところまで来ている。私たちの暮らしは、「すごい技術」によってどう変わるのか?

先週末、僕は文庫と新書のまとめ買いをした。分厚い専門書の紹介が多いこのブログではあるが、たまにはページ数も少なく、サクサク読める軽めの本も欲しいなと思い、最近新聞や書評ブログ等で紹介されて気になっていた本に、書店店頭で見た第一印象で気になった文庫本も加え、合計3000円分ぐらいをまとめて購入したのだ。本日ご紹介する本は、その第一弾。こういう本は自宅に蔵書として残しておいてもうちの子ども達が読んでくれそうだ。親の勝手な期待だが。

その中でも最も軽そうな1冊から紹介しよう―――。

3Dプリンターの可能性について論じられた本を以前読んだ時、最も印象に残ったのは、『スタートレック』でよく見かける、注文したら食べ物が出来上がって出て来るというシーンも、遠い未来のことかと思っていたら、それに近いことが近い将来にはできるようになっているんだという話だった。文系人間の僕にはあまり興味のなかったこととはいえ、今や研究も相当進んでいるらしく、どんな技術が実用化寸前まで来ているのか、僕があと30年ぐらい生きて生涯を終えるまでには実現しそうなのか、そんなのを一度棚卸してみたいなという気持ちにはなったりするが、どうやら、同じようなことを考えていた輩がけっこういたようだ。

中身を詳らかにするつもりはないが、せめて表紙につけられた帯に何が書かれているかぐらいは参考にご紹介してもいいかもしれない。

 ◆人間の臓器を再生する「医療用3Dプリンター」
 ◆オランダ政府やグーグルが支援する「人造肉ステーキ」
 ◆アマゾンが仕掛ける宅配革命、無人飛行機「ドローン」
 ◆山の中でもマグロやフグを養殖できる「不思議な水」
 ◆高度3万6000kmまで一気に昇る「宇宙エレベーター」

単に技術の項目だけ列挙しても、「透明マント」「電子タトゥー」「指輪デバイス」「野菜工場」「針なし注射器」「分子ロボット」「フードプリンター」「人造肉」「人工血液」「空中映像」「宇宙ホテル」「歯の再生」「ハイパーループ」「海水燃料」「ドローン」「好適環境水」「自動運転車」「宇宙エレベーター」「砂糖電池」「海流発電」「宇宙太陽光電池」「ミドリムシ」…等々。「燃料電池車」とか「ドローン」とか「介護ロボット」とかは、まあ比較的耳にしたことがある技術だが、それ以外は既にそこまで来ていたのかと驚かされる項目が多い。

面白そうですよね。一つ一つの技術に関する記述はせいぜい3~4ページだが、その中で誰が研究開発に取り組んでいるのか、メリットは何で、技術のデメリットは何か、あとどれくらいかかりそうなのかがひと通り述べられている。しかもイラスト挿入もかなりあるので、息抜きがてら軽く理解しておくには最適の文庫本といえる。面白いので軽めの1冊ということでおススメする。

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