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『フロネシス第12号 第3の産業革命』 [仕事の小ネタ]

12号 フロネシス 第3の産業革命---メイカー・ムーブメントが資本主義を変える。ものづくりを変える。あなたの働き方を変える (フロネシス 12号)

12号 フロネシス 第3の産業革命---メイカー・ムーブメントが資本主義を変える。ものづくりを変える。あなたの働き方を変える (フロネシス 12号)

  • 作者: 三菱総合研究所
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2014/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
メイカーズによって、ものづくりの民主化が広がるとはいえ、標準化によって支えられた既存の社会がすべて置き換わるわけではない。学者や経営者、メイカーズといった幅広い取材によって、製造業が今後どのように変化し、それにつれて社会や働き方にどのような変化がもたらされるかを明らかにする。

最近、「第三の産業革命」という言葉が使われはじめている。大量生産・大量物流・大量消費を前提とした産業社会が、ITが発展して大容量データの受け渡しが可能になることにより、生産は分散化されて消費地に近いところで行われる「地産地消」が進み、大量物流が不要になってエネルギー消費が節約されるようになるというもの。主に先進国で始まっているファブラボ設立などのメイカームーブメントはその一環ともいえる。最近は、うちの近所にもそうした小規模な工作機械を置いたデジタル工房ができた。

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《さっそく見学に行ってきました》

日本の場合、ものづくりの拠点が地域にできることにより、高齢者と後継世代の交流の場になることも期待されるかもしれない。こまで、3Dプリンターとかファブラボとかの本を何冊か読んで日本のファブラボに対して描いていたイメージは、生活用品を1つ2つ作るのに工作機械を使うことはあっても、なかなか継続しない、リピーターにはなりにくいのではないかというものだった。

でも、本日ご紹介のこの本とか読んでみたら、それは僕の思い込みだということがわかった。よくよく考えたら、贈答品のようなものだったら材料を買ってきて工房で加工するとか、例えばマグカップやブックカバー、スマホケース等の量販品を工房に持ち込んで、デザイン加工を施すようなカスタマイズを行うとか、そいったものならある程度は継続的にニーズがありそうな気がする。

生産施設の分散化は、途上国の場合、社会問題への取組にも応用が可能。実際にまだそういう生産施設が途上国には多くはできていないため、具体的にそうした工房が出来てそこで何が生まれるのかというサンプルには乏しいかもしれない。鶏が先か卵が先かの議論になってしまうが、そうした小規模な生産加工施設を途上国で作った場合にどんな変化が地域に生まれるのかは、ちょっと見てみたいような気がする。

こうした動きは、大量生産・大量消費が前提だった社会で一般的だった「家族と労働の分離」が今後弱まり、むしろ逆転する可能性があることを示している。

前回のリンダ・グラットン著『ワーク・シフト』をご紹介した際、僕たちの仕事や生活の未来像を規定する5つの要因をしめしたが、「第3の産業革命」もその文脈でとらえることができる。ちょっと振り返ってみると、僕らが主体的に明るい未来を創っていく取組みを進めていけば、こんなことが起きるだろうと著者は予測していた。
(1)みんなの力で大きな仕事をやり遂げる「共創(co-creation)」。組織内でのイノベーション創出に代わり、組織間でのダイナミックな関わりからイノベーションを創出するという「オープン・イノベーション」が普及する可能性。

(2)積極的に社会と関わり、社会問題の解決に取り組むことで、バランスのある人生を送れる可能性。

(3)ミニ起業家が活躍でき、創造的な人生を切り開いていける可能性。新興国や途上国発の倹約型イノベーションが先進国にも普及していく。

翻って本日ご紹介した三菱総研のフラッグシップレポートは、掲載された記事の数が多すぎて、ここまで盛りだくさんにしなくてもよかったと思うものの、その熱意は十分に伝わってきたし、お陰で今このテーマで語れる人が日本にこんなにたくさんいらっしゃるんだというのがわかって良かった。

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