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『ビジネスミーティングの英語表現』 [英語一期一会]

ビジネスミーティングの英語表現

ビジネスミーティングの英語表現

  • 作者: ロッシェル カップ
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本
商品説明
基本的な英語表現はマスターしているのに、いざミーティングとなると思ったことが上手に伝えられない。あるいは自分の思いどおりに話が進まない。そんな経験をしたことはないだろうか。
「英語が話せる」のと「英語で相手を説得する」「話をまとめる」というのはまったく別の話である。本書では、ミーティングを成功に導くための手順や手法を日本語で紹介し、それに役立つ英語のフレーズを適宜紹介している。
残念なのは、読みづらいレイアウトになっていることと、紹介されているダイアログの内容が一般的過ぎること。欲を言えば、データを示しながら議論をする例や、それに対して突っ込まれる例など実地に即した場面を盛り込んでほしかった。
しかし、「ミーティングを円滑に進める」という視点から見れば、本書の内容は非常に有益である。1人で暴走する話し手を体よくおさせる表現やブレーンストーミングでさまざまな意見を引き出す表現、脱線した話題をもとに戻す方法など、進行役にとって役立つ情報はもちろん、参加者にとっても、会話の流れを中断して意見を述べる方法、交渉に役立つ表現など、多くの情報が掲載されている。ミーティング中に使う表現以外にも、日時を決定する際に必要となる英語表現、アジェンダの書き方、Eメールで出席を促す方法など、便利な情報が掲載されている。
日本人と外国人の両方を交えて会議を進めなくてはいけないマネジャー、英語ミーティングが必須の職場で働くビジネスパーソンにとって有用な1冊といえるだろう。(土井英司)

この本を購入したのは14年も前のことだ。紀伊國屋書店ニュージャージー店のシールが表紙に貼ってあるから、購入したのはニューヨーク。ワシントンに駐在していて1年以上が経過して、2001年の晩秋、まだ9.11の影響がそこらじゅうにあったニューヨークに車で出かけた時についでに購入したのだろう。

当時そういう問題意識が自分の中にあったからだと思うが、本書の紹介の中で土井英司さんも仰っているように、この本はレイアウトが読みづらいので、結局あまり読まずに積読にしてしまった経緯がある。それでも、CDが付録で付いていたため、その気になったら自宅のPCでCDを聴いてみるようなシチュエーションもあるかもと思い、自宅のPCのラックにはこの本がずっと立てかけてあった。なんと10年以上にわたって…。

そんな本を急に読み返そうと思ったのは、今週海外で行われた会議で司会と発表者をかけもちでやらなければならなくなったからだ。日本人は僕だけ。従って使用言語は英語、そして、会場がスペイン語圏だったから、スペイン語で話す発表者もいた。今は既にその会議を終えてひと息ついたところだから言えるが、英語-スペイン語間の同時通訳者の出来があまり良くなくて、スペイン語で話した人の言ってることが、同時通訳者を介して英語で聴くと全くわからないということもあった。勿論、自分の英語リスニング能力の問題もなかったとは言えないが。

現地までの移動の機中で慌てて通読したけれど、結局のところ急に読んでもここで挙げられている英語表現は簡単には頭に残らないし、ビジネスミーティングとセミナーの1セッションとでは状況が異なるので、本書で書かれていること全部が全部参考になったわけではない。とはいえ、議事進行のスクリプトを作るのには参考になる表現は幾つかあった。

でも、最も参考になったのは実は英語表現ではなく、心構えの部分だった。外国での会議で注意すべき点、日本人がやると誤解を招く振る舞い、安心してやってもよいこと等、心構えについては学べることが多かった。ネイティブじゃないんだから、わからなければ聞き直せばいいとか、たとえ司会者の立場でフロアからの質問やコメントを登壇したパネリストに応答を割り振るのでも、こうすればまあいいかと気は楽にはなった。

それで、肝心の会議ですが、なんとか無事終わりました。僕自身もフロアからの質問やコメントに答えなければならず、そこについては十分に考えをまとめて応答できなかった点は反省としてはあるけれど、このスペイン語圏での会議でいちばん感じたのは、日本でのセミナーなんかと違い、パネリストがひと通りプレゼンを終えて質疑応答の時間に入ると、俺にもしゃべらせろという人があまりにも沢山いて、しかも1人に当てるととうとうと語り始めて、発言をコンパクトにさせるのに司会としては四苦八苦した。あまりにも挙手が多くて、全員の声を拾うこともままならず…。しかも、あまりにも多いのでどの質問の回答をどのパネリストに振るとか考えることもできず、全てパネリストに任せた。つまり、フロアからの発言に対して、パネリストは全部答えなくてもよくて、その中から1つ2つ拾って自分の意見を言っておしまいという感じだった。自分は司会でもあったので、勿論回答もしたけれど、ラストで簡単に済ませてセッション終了を宣言することができてある意味良かった。

で、発言したけどパネリストに回答してもらえなかった参加者はどう思ったかというと、自分の意見を取りあえず言えたからハッピーだったらしい。また、挙手したけど発言機会を得られなかった人も、まあ仕方ないかなというので後から文句を言われることもなかった。主催者からは、良くまとめたと労いのお言葉をいただいた。元々それほど造詣のあるテーマでもなかったのに発表までしろと直前になってから急に言われ、僕の会社員人生最大の試練だったが、とにかく終わってホッとしている。もう二度とやりたくない、というか、できれば、自分の守備範囲のテーマでやらせてもらえたら嬉しい・・・かも。

話が脱線したのでもとに戻すが、本書は、僕の仕事とはちょっと合わない内容だけど、会議の司会進行の部分だけは参考になると思うので、そこだけは、また英語でやる会議の司会を割り振られた場合は読み返してみたい。が、取りあえずはもうPCラックに立てかけておくよりは、書棚に収納してもいいかもしれない。

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