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オープンデータを活用して地図を作る方法 [仕事の小ネタ]

[オープンデータ+QGIS] 統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方

[オープンデータ+QGIS] 統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方

  • 作者: 朝日孝輔、大友翔一、水谷貴行、山手規裕
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2014/11/20
  • メディア: 大型本
内容紹介
統計情報や防災情報がひと目でわかる地図を作れます!
2012年7月にIT総合戦略本部は「電子行政オープンデータ戦略」を取りまとめ、総務省が中心となって 公共データ(オープンデータ)が積極的に公開されています。また、データを可視化できる地理情報システムにはバージョンアップしたオープンソースソフトウェアの「QGIS」が使えるため、企業や自治体などで地図に関連したオープンデータ活用が見込まれています。そこで本書では、各組織の担当者が一から学べるように、地理情報の基本から収集したデータの扱い方、さらに具体的な防災地図や年齢別人口分布図などの作り方や見せ方まで解説しています。本書は「QGIS 2.4」を使って説明しています。

昨秋からビッグデータだのデジタルアーカイブだの、データや情報、知識にまつわる様々な本をこのブログでは紹介してきた。それぞれ別々の問題意識からスタートしたのだが、落としどころはどうも同じようで、地図の上にいろいろな情報を落とし込んで、どこに何があるのか、あるいはそこに何があったのか、そこで何ができるのか等を、1枚の地図の上で、可視化することを目指している。そこに行政が公開しているオープンデータとかが乗っかれば、その地域の基礎的な情報、世帯数がどれくらいで、単身世帯がどれくらいあるか、その世帯のお年寄りは何歳ぐらいか、なんて情報がこれに付加されるかもしれない。駐車場がどこにあるかとか、利用可能なトイレがどこにあるかとか、勉強できるスペースがどこにあるのかとか、そんな情報が乗っかれば、かなり有用な地図になりそうだ。

一度、自治体の公開しているオープンデータってどんなものなのか、某自治体のHPから閲覧してみたことがある。市内公園のトイレ情報とか、市内観光地の位置情報とか、災害時の避難所、AED設置情報、市の施設、市内のWiFi設置個所、人口、気温ん、市営駐車場情報、文化財、古地図データ、道路工事情報、市内洪水・土砂災害ハザードマップ等、様々な有用なデータがダウンロードできるようにはなっているんだけど、それがXmlとかcsvといったファイル形式で公開されているので、見た目は数字の羅列で、何が有用なのか全く理解できなかった。オープンデータは、そのデータセットだけを見ていても何に使えるのかがまったくわからない。

その点、本書はこれを公開されている地図データを組み合わせて、地図上に様々な情報を載せて見える化する具体例をいくつか示し、その作成方法について詳しく解説している。こういう仕事をしようとしているIT系の技術者にとっては当たり前のことが書かれているのかもしれないし、解説の仕方も懇切丁寧というよりはある程度勝手がわかっている読者を対象にしているので本当の意味で易しい書き方にはなっていないが、僕のような素人でも、なるほどこうやってやるんだという概略を理解するのには十分手助けにはなった。実際に僕自身がこれを動かせるような状況ではないけれど、大まかなハウツーをつかむだけでも取りあえず良かったので、技術的な解説の部分はかなりの飛ばし読みをした。実際に自分がこういうものを作らなければならないような状況に陥った時には、改めて読み直すことにしようと思う。

以前、僕は日本人の研究者が南インドの養蚕村で1980年代前半に行った世帯調査のデータセットを入手し、その村で今どのような形で誰が養蚕に従事しているのかを調べようと試みたことがある。その研究者がカタカナ表記した地名からその調査対象地を割り出すのはかなりの至難の業で、現地の蚕糸行政の担当者何人かに訊いて、ようやく「あの辺かな」というあたりをつけることができた。こういう場合、個票データに位置情報がセットされていたら、たとえ多くの村落を対象に行われた調査であっても、30年近くも経ってから追いかけるのも可能と言えば可能で、面白い調査結果が出たかもしれない。ウェブ上で公開するものでは決してないものの、自分が行った世帯調査の個票データを地図上でプロットして、マウスをそこに移動させると個票データが閲覧できるなんて見せ方ができたら、データの整理の仕方が格段に進歩するような気がする。そんな利活用の可能性を考えながら、本書は読んでおりました。

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