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『すべてのニュースは賞味期限切れである』 [読書日記]

すべてのニュースは賞味期限切れである

すべてのニュースは賞味期限切れである

  • 作者: 速水健朗・おぐらりゅうじ
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2014/12/26
  • メディア: 単行本
内容紹介
安倍政権、佐村河内、STAP細胞、号泣議員、ヘイトスピーチ、アイスバケツチャレンジ、アナ雪、そしてあちこちで噴出した炎上……現代社会を読み解く気鋭のライターふたりが、2014年を騒がせたニュースを片っ端から俎上に乗せて、語り倒す! コンテンツプラットフォーム「cakes」(https://cakes.mu/)人気連載、待望の単行本化! ニュースの見方が丸っきり変わってしまう、社会時評のネクストステージ。

1999年夏以来のランニング月間200kmを先月達成した。今年2月の青梅マラソンで30kmに挑戦するので、その前に一度集中して走り込む期間を設けたいと考え、それを12月に実践したのだ。忘年会の合間をぬっての走り込みだったので、走れそうな日はほぼすべて走ってこの結果だ。しかも、日によっては平日に15kmを走るような日もあった。

ラジオを聴きながらのジョギングで、平日夜に聴く番組といったら、TBSの『荻上チキ Session 22』なのだが、先月は年末特集ということで、ゲストで速水健朗さんが登場したことがあった。ちょうど荻上チキさんも新刊を出した直後だったので、もう1人のゲストも含め、各々の新刊本を紹介し、それぞれについて5冊を視聴者にプレゼントするという企画もあった。そこで紹介された3冊のうち、番組での宣伝で最も面白そうだと思ったのが本日紹介する1冊だった。僕は視聴者プレゼントに応募したわけではないけれど、年末にこの1年を振り返るという意味で、こういう本が息抜きがてらでちょうどいいと思い、里帰りの際の家族のショッピングの合間、大みそかに書店でこの本を購入した。ページ数がそれなりに多いので、ダラダラ読んでいて今日までかかってしまった。

2014年もいろいろあって、年のはじめ頃にあった出来事でも、「そういえばあれどうなったっけ?」というように忘却の彼方に追いやられてしまったようなのがいくつもある。そういえば昨年は東京都知事選があったなというのも思い出したが、当選した舛添さんがその後メディアに登場することは少ないし、辞職した猪瀬さんも今何をやっているのか、その動静を報じられることはほとんどない。せめて、「あれはいったい何だったんだろうか」というのをちゃんと記録に残しておくために、こんな社会時評が毎年1冊我が家の蔵書として増えていくのもまあいいか。

本書は基本的には2人がウェブサイト上で展開してきた放談1年分(編集の都合上12月はカバーされていない)をまとめて1冊にしたもので、ニュースのストックをイメージしている。刺激的なそのタイトルは、いろいろな出来事が発生とほぼ同時にウェブ上でどんどん配信されてしまうため、ニュースは生まれたと同時に既に死んでいる。そんなニュアンスを伝えたいということがあるようだ。まあその通りでしょう。僕はツイッターやLINEはやらないけれど、フェースブックでは友人がいろいろなニュースをシェアしてくれるので、それで世の中何が起きているかと言うのをかなり把握できている。勿論、友人という時点で取り扱うニュースのフィルターリングが行われているので、どんな出来事も全て知っているというわけではないけれど。

2014年に何があったのか、その出来事を出来事として記録しておくなら新聞ダイジェストのようなものでもいいのかもしれないが、新聞やテレビって、意外と伝え方に偏りがあって、深掘りがされてなくて表層的な報道にとどまっている出来事が多いような気がする。本書の著者たちのように、書きものを仕事にしているライターたちは、新聞と同じことを書いていてもいけない、もっと踏み込んで裏取りして、より付加価値のあるレポートを心掛けているのだろう。本書の中で対談している2人は、書き方が多少おちゃらけたところはあるにせよ、そうした"Something New"を持っているために、1つ1つの取り上げているテーマについて、それなりに面白いことを述べておられる。佐村河内氏や小保方氏の捉え方も、「ああ、そういう見方もあるのね」と妙な納得感を覚えた。

最も溜飲が下がった思いがしたのは、坪田信貴著『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の裏を明かしてくれていること。この本、読書メーターあたりでは参考になるというコメントがけっこうあって、何となく批判的なことを書きづらい雰囲気があって、僕もブログで紹介した際は、取りあえずはポジティブなことを多少述べた上で疑念を呈するようにして、一方的に貶すことは避けていた。でも、速水・おぐら両氏が語っていることはまさにその通りで、この本の「わけあり」なところが本書を読んでクリアになった。

どうせならこの社会時評、今年も来年も続けて欲しいと思う。既に廃刊になって久しい月刊誌『噂の真相』の仮面対談を読んでいるようで、意外と新たな情報も得られるし、何よりも、新聞やテレビでは取り上げられないような話もお二人はけっこう取り上げて切っておられる。

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