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寸評:今週読んだ本(2014年3月後半) [読書日記]

3月ももう終わりですね。昨年11月に異動で今の部署に移ってから、時間が経つのが異常に早くなった気がする。読むペースも落ちていますが、ブログをアップするペースもそれ以上に落ちています。3月後半の2週間の間に読んだ本・雑誌について、「読書メーター」に乗せた寸評と合わせ、以下にて一挙掲載しておきたいと思います。

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雨のなまえ

雨のなまえ

  • 作者: 窪 美澄
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
妻の妊娠中、逃げるように浮気をする男。パート先のアルバイト学生に焦がれる中年の主婦。不釣り合いな美しい女と結婚したサラリーマン。幼なじみの少女の死を引きずり続ける中学教師。まだ小さな息子とふたりで生きることを決めた女。満たされない思い。逃げ出したくなるような現実。殺伐としたこの日常を生きるすべての人に―。いまエンタメ界最注目の著者が描く、ヒリヒリするほど生々しい五人の物語。
あまり感想を書く気になれない短編集。オチの意外性を考えると最初からちゃんと読んでいかないといけなかったのだろうけど、途中の描写が生々しすぎて、相当な飛ばし読みをしてしまった。最後の作品「あたたかい雨の降水過程」は性描写がないだけ落ち着いて読めたのだが、この夫婦が別居しなければいけなくなってしまった妻側の理屈がどうしても理解できなかった。僕の妻や娘と同じ名前の人物が登場しているが、こういう行為の当事者として描かれているのがたまらなく嫌だった。

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月刊 Dragons (ドラゴンズ) 2014年 04月号 [雑誌]

月刊 Dragons (ドラゴンズ) 2014年 04月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中日新聞社
  • 発売日: 2014/03/22
  • メディア: 雑誌

祝・プロ野球開幕―――。でも、我がドラゴンズはナゴヤドームでの開幕戦を連敗スタートとなった。川上が先発した第1戦はともかく、大野が先発した第2戦は、いつもの大野を見ているようだった。オープン戦はわずか4勝で、完封負けを食らった試合がいくつもあり、今年も打線に問題がありそうだと感じていたが、開幕2戦を見る限り打線はホント駄目ですね。

さて、20日発売になった今月号の月ドラ。紙面の大幅改編で本来の野球以外の企画がやたらと増えた気がする。もっと練習に打ち込んでいる選手たちの姿を見せて欲しいというのが僕の希望。大野は確かに昨年二桁勝利は挙げたが、武藤と田島を連れてきての仲良し鼎談は、もっとエースと呼ばれるだけの実績をあげてからにして欲しいと思った。誰と飲みにでかけるかとか、酒に強いか弱いかといったことなど、読者が選手について本当に知りたい話題とはちょっと違うと思う。こんなんでチヤホヤすると大野が勘違いする。広島の新人・九里に投げ負けたのを見て、ほら見たことかと思ってしまった。飲みに行くより野球道に専念しろよ。

肘の故障で開幕絶望になった浅尾が、表紙だけでなく特集でも4ページも取り上げられていて、タイミングの悪さを感じる。

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風に吹かれて

風に吹かれて

  • 作者: 鈴木 敏夫
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/08/10
  • メディア: 単行本
内容紹介
宮崎駿、高畑勲という二人の天才を支え続けてきた、 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫のすべて。 インタビュアー、渋谷陽一が名プロデューサーの足跡を辿り、その思想に迫る。 「鈴木敏夫は、アニメの神様がこの世に送った使者だ」――渋谷陽一。 名古屋で過ごした少年時代から、学生運動に揺れた大学時代、 『アニメージュ』の編集長として二足の草鞋を履きながら、 「風の谷のナウシカ」などを完成させる徳間時代、 プロデューサーとして、日本映画の記録を塗り替えたジブリ時代、そして現在――。 「風立ちぬ」公開を直前にして、ジブリを、そして自分自身を語り尽くした8時間のインタビュー。 あわせて、「アリエッティ」「コクリコ坂」などの公開前インタビュー6本を収録。 鈴木敏夫の世界観、ジブリ映画の制作秘話、スタジオジブリのこれからを伝えるファン待望の一冊。
スタジオ・ジブリのアニメ映画がどのようにして製作されてきたのかがわかって面白いインタビュー集。ジブリは2人の天才で成り立っているというより、鈴木敏夫というプロデューサーがいてこそここまでやって来れたのだというのがよくわかる。鈴木敏夫という人に興味を持ったのは、この人がTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」のゲストに出ていたから。爆笑問題の質問に対する受け答えのトークがものすごくうまい人で、2人の天才のことをよく理解しているのがわかる。

ただ、この本に関しては、聞き手の渋谷陽一の方がしゃべりすぎていてウザいと感じる人も多いだろう。聞き手が勝手な断定をして「そうでしょう?」と相手の同意を求めるような箇所が何度か出てきて、そういうのはどうかなと聞き手としての姿勢に疑問を感じた。

これまでにジブリの新作が出るたびにインタビューが行われてきたらしく、本書の前半様にまとめられた合計10時間にも及ぶインタビューの詳録に加えて、過去に雑誌に掲載された幾つかのインタビューの詳録も掲載されている。でも、結果的に同じような話が何度も出てくるので、もうちょっとちゃんと編集できなかったのかなと不満も残る。決して悪い本じゃないんだけど。

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幻想の平和 1940年から現在までのアメリカの大戦略

幻想の平和 1940年から現在までのアメリカの大戦略

  • 作者: クリストファー・レイン
  • 出版社/メーカー: 五月書房
  • 発売日: 2011/08/26
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
台湾を中国に任せ、日本を自立・核武装させるアメリカの大戦略「オフショア・バランシング」とは?米国政府を動かした“ネオクラシカル・リアリズム”の重要理論、待望の邦訳化。
今の僕の会社は、あまり日米関係がどうこうというのを気にしてやらなければならないようなことは少ないのだけれど、ごく例外的に、限られた一部の部署においては、それをウォッチしておかなければならない立場にあったりする。残念ながら(?)、昨秋の人事異動で僕が移った新しい部署では日米関係は要注目で、年末以降このブログでも何冊か紹介してきているように、日米関係に関する論調にキャッチアップするために、新聞マスコミの記事やコラム、書籍などを読むよう心掛けている。

残念ながら、本書に関しては図書館の貸出が時間切れになってしまい、飛ばし読みだけで返却せざるを得なくなった。著者について知ったのはごく最近で、「外交」3月号で論文寄稿していたのをたまたま目にしたからだ。米国が中国と軍事衝突に至らぬようにするために、中国を東アジアの地域覇権国として認め、アジアに展開する米軍を段階的に撤兵するべき。米国は朝鮮半島、台湾、尖閣諸島で紛争が起きても軍事的に関与すべきでない、というものである。尖閣諸島問題において、日本政府の強い姿勢は米国の支援を期待してのものだと思われるが、それはあまり期待できないような気がする。

著者の主張する「オフショア・バランシング戦略」とは、その地域の国家にお互いを抑止させ、米国は外交的に関与を続けつつ、紛争が起こった時にのみどちらかの国を応援するのに留めるというものらしい。本書を読んでいると、米軍は東アジアから撤退し、日本には自立させて核武装させようなどというとんでもないことも書かれている。息子ブッシュ政権の頃に書かれた本だが、日米同盟の綻びはオバマ大統領になってからの方がやや目立つようになってきている気がする。実際、オバマ政権のゲイツ国防長官が、「オフショア・バランシングが今後の米国の大戦略だ」と語っているとも聞く。

12月に政府が発表した国家安全保障戦略を読んでいると、日米同盟はアジア太平洋地域の平和と安定の礎だと書かれていて、日本政府が米国に相当な期待をしていることも窺えるが、盲目的にそれを期待していると、ハシゴを外されるような事態も起こりかねないということかもしれない。


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