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『英語喉 50のメソッド』 [英語一期一会]

英語喉 50のメソッド(CD付)

英語喉 50のメソッド(CD付)

  • 作者: 上川 一秋/ジーナ・ジョージ
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2007/06/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
日本人は、英語発音と聞き取り能力において苦労してきました。これは日本人の能力のせいではなく、長い間ある勘違いをしていたことが原因です。ずばり、英語は喉で発音するものなのです。日本語で言うと首にあたる部分の喉です。ネイティブの声が、日本語よりも深く、立体的に響くのには、わけがあったのです。口発音の日本人がネイティブの発音ができないのは当然のことでした。 また、日本語と英語ではリズムが違います。日本語のリズムは2ビートで、英語のリズムは3ビートなのです。リズムが違うのですから、同じように話すことは無理なのです。これまでの日本人の英語の喋りかたは、ワルツで盆踊りを踊っているようなものだったのです。実は3ビートさえこころがけておけば、これまで強調されてきたイントネーションとかアクセントの位置などは全て忘れてもよいのです。本書では、英語ネイティブがしている喉発音、そして3 ビートを理解し、練習してもらいます。短期間で、英語ネイティブと同じ発音が身につき、音の聞き取りが100%できるようになります。
僕は個人的にこの共著者のお一人を存じ上げている。こんな本を書いておられるというお話は、意外にもつい最近知ったばかりで、普段すぐにお目にかかれるようなところにお互いに住んでいるわけではないものの、話のネタに一応目を通しておこうと思い、図書館で借りて読んでみることにした。

以前大学で英語を専攻していたので、この類の書籍は昔かなり多読した。そうした経験から本書のページを開くと、最も驚かされるのは、本文の中に英文があまり掲載されていないことだった。逆に、音節を表すローマ字とか、喉のどの部分を震わせるのかといった口蓋、喉の見取り図が沢山挿入されていて、英語の本だというのがなかなかわかりにくい。ボキャブラリーとか何かしら英語に関する情報を得るための本というより、よりネイティブに近い発音で英語を話すにはどうしたらいいか、日本人が苦手な「L」と「R」の発音の使い分けとか、そうした話すことに関する上達法が掲載されているという感じだ。

従って、この本は読者を選ぶ。米国人並みにかっこよく英語をしゃべりたいと思う人には勉強になる本であることは間違いないが、そのしゃべり方というのでも、「ネイティブ」という言葉で誰を想定するのかによっては要不要の評価が割れるだろう。

僕はインド人の話す英語とも対峙してきたので、米国人ネイティブの英語に近づく必要は必ずしもないと感じている。それに、時としてバリバリのブリティッシュイングリッシュとか、さらに聞きづらいアフリカ人の英語とかに晒されることもある。だから、基準をアメリカンイングリッシュに置いているテキストは、正直言うとあまりピンと来ない。どうやったらもうちょっと外国人が仕事で話している英語が聞き取れるようになるだろうかというのが今も大きな悩みではあるが、それは聞き取りづらさというよりも、話されている中身がよくわからないところに問題があるような気がする。

タグ:上川一秋
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