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『たまさか人形堂物語』 [読書日記]

たまさか人形堂物語

たまさか人形堂物語

  • 作者: 津原 泰水
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。
遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

この年末年始は9連休という大型連休になっていますが、お陰で家族は我が家の大掃除を連休入りまでしっかりとっておいてくれ、年賀状の宛名書きもあった上に、帰省先でも結構余裕がなく、ここまでまともなブログ更新もできていない状態です。血行仕事を持って帰ってきていますが、ここまで仕事の関係で済ませられた作業は1冊本を読み切ったぐらいで、連休最後の2日間は、本気モードで仕事始めに向けた準備に入っています。

とはいえ、図書館への返却期限の近づいている本もあるので、急いで紹介します。


例年、連休で里帰りする時は何冊か本を持って帰る。連休中に読む本はその多くがその時の僕の仕事と関係しているものが多いが、息抜きも考えて小説も1、2冊は混ぜ込むようにしている。仕事のことで集中して読む本と、夜寝る前とか家族の買い物の待ち時間とかに読む本は分けて考えているのだ。

この連休の場合、そうした息抜き目的で加えていた小説の1つが、本日ご紹介する津原泰水の本である。

津原作品は『ブラバン』に続いて2冊目だが、『ブラバン』とは全く異なる舞台だったので、まだ著者の作風がよく掴めずにいる。僕はほとんど人形に関しては造詣がない。よって、玉阪人形堂で扱う人形修理のバラエティの広さ―――テディベアもあれば、ひな人形もあり、西洋人形もあればフィギュアに近いものもある状況には、戸惑いもかなりあった。

著者も本作品を描くのに人形についてそれなりのリサーチをしているようで、所々に人形に関して知っておくべき予備知識が書かれている。でも、年末の大掃除や帰省の慌ただしい中で集中力を欠いたこま切れ読書となってしまったため、途中何のことかわからなくなるのが難点だった。断わっておくが、これは読み手側の読書に臨む姿勢の問題で、作品に問題があると言っているわけではない。ちゃんと集中して読めば、ちゃんと良さを味わえる作品だと思う。

せっかく乗りかかった舟なので、そのうちに続編もちゃんと読んでみたいと思います。

タグ:津原泰水
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