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『非営利組織の経営』 [仕事の小ネタ]

非営利組織の経営―原理と実践

非営利組織の経営―原理と実践

  • 作者: P.F. ドラッカー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
学校、病院および各種協会や団体のマネジメント、成果、リーダーシップはどうあるべきか。
12年前、僕が通信制の大学院で修士課程の勉強をしていた頃、ある講座の課題図書として挙げられていて読んだ。今回はそれ以来の再読である。

今になって書棚の奥に眠っていた本書を取り出して読んでみようと思ったのは、目下の僕の仕事上の最大の懸案事項に対して何らかの示唆がないかと思ったからである。本書は1991年の発売で、原典は1990年にHarper & Collins社から刊行されたPeter F. Druckerの『Managing the Nonprofit Organization』である。初版刊行から20年以上経過しており、その後同種のテーマでは様々な本が出ているので、今の僕の問題意識にはもっとフィットする1冊が他にあるかもしれない。それでも先ずは本書からと思うのは、本書でドラッカーが描いていることは、現代的な文脈の中でも十分意味があると思えるからだ。なにせ、20年以上経っていても、未だに絶版にはならず、この本は店頭でも通販でもしっかり売られている。

今述べた僕の「問題意識」というのは、非営利目的の組織の社会貢献活動における人の配置に関するものである。この配置される人について、うちの会社は配置される先のニーズを聞いて、それに最も合うと思われる人材を公募で採用し、3ヵ月から2年間ボランティアとして派遣するような仕事をしている。そのボランティアが配属された場所で周囲の人々にうまく溶け込んで、いいパフォーマンスを発揮して任期を全うできるかどうかにはギャンブルのようなところもあり、うまくマッチすればいいが、ボランティア本人と一緒に働く現場の人々との組み合わせが上手くいかなければ、現場組織のパフォーマンス全体にも影響があるだろうし、そこにいるボランティアを含めた構成員ひとりひとりの満足感ややる気も損なわれるだろう。

ただ、どうにもマッチングが上手くいかないという場合に、配属するボランティアを現場の判断で配置換えしたりできるかどうかというと、そこには制約がある。ドラッカーは、「得意なことをやらせて伸ばせ」と書いているが、一応得意だと思うことを基準で選んで配置した筈のボランティアがそれでも配属先の人々とうまくいかなかった場合、どうしたらいいのかという点にまで及ぶ示唆は本書にはなかった気がする。

まあ、こうした我が社の仕事に関する示唆とは別に、そもそもボランティアではなく常勤のスタッフの配置のあり方に関しても、「得意なことをやらせて伸ばせ」というドラッカーのご指摘には耳の痛いものがあった。今自分がやっていることが、自分の「得意なこと」なのかなぁと考えて、首を傾げてしまうところがないとはいえないので。

一方で、今自分がボランティアとしてお手伝いしている地元の国際交流協会について、本書を読んでいるうちに、この協会のミッションって何だろうかと疑問が湧いてきた。そして、そのミッションを高らかに掲げて力強く推進していくリーダーが誰なのか、専従の事務局スタッフの中でイメージが具体的にできないところが気になる。本書にはリーダーは育って来るものだとあったので、この点については、それなら自分が引っ張るぐらいのつもりでもっといろいろ仕掛けていった方がいいのかなと思うことにした。

その意味では、最初の問題意識とは違ったものの、今自分が関わっている国際交流協会の活動の方で得られる示唆が多かった気がする。

既読の本でも、自分がその時置かれた状況とか問題意識とかによって、味わい方が変わってくるということは往々にあると思う。これからも、新しい本に焦点を当てるだけではなく、既に読んだことがある本を二度三度と読んでみて、その都度印象に残ったことであればブログで記録していくようにしたいと思う。


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コメント 2

いっぷく

非営利組織も「経営」になるんですね
なんか経営って、儲けることというイメージがありますね
by いっぷく (2013-10-14 04:20) 

Sanchai

「経営」という言葉も、「management」と訳されると、営利、非営利を問わずにマネジメントをしているというイメージになりますね。

それと、「非営利」と言っても、サービス提供して全くお金を貰っていないというわけではないみたいです。
by Sanchai (2013-10-14 06:50) 

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