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父のライフヒストリー聞き取り開始 [家族]

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15日から21日まで里帰りしました。

このブログでも度々書いてきましたが、いつか両親のライフヒストリーを聞き取ってビデオに収録しておきたいと考えていました。父は今年80歳になります。健診では特に何も指摘されず、今でも自動車の運転は自分でやっている父ですが、そろそろ構想を具体的に実行に移さなければならないと思っていました。1回では多分済まないので、4、5回に分けてやる必要があるし、僕自身が里帰りする機会も限られているので、今から始めても2年ぐらいはかかってしまう作業でしょう。

そんなわけで、今回の里帰りでは、デジタルビデオカメラと三脚を携行しました。実家に着いてすぐにインタビューについて父に打診して了解を取り付け、19日(月)、2人の弟の家族の滞在が終わって実家が少しだけ静かになったタイミングでインタビュー開始しました。

最初は1時間想定で、生まれてから終戦までの12年間のお話を主に聞くことにしていました。でも、だんだん父も乗ってきて話が止まらなくなったこともあって、結局トータルで2時間を超えるロングインタビューとなりました。いろいろなことが聞けました。父が子供の頃の実家の家族の様子、近所の様子、学校の様子などが中心でしたが、知らないことが多くありました。僕らが「かまさ」と呼んでいた和菓子屋さんがなぜそう呼ばれるようになったのかとか、近所を流れる二級河川の昔の蛇行具合と、意外と実家近くにあった港の近くに、船大工や漁具を作る鍛冶屋があったという話―――。やっぱり始めてみてよかったと思いました。

一方で、反省点も幾つかあります。1つは、事前に質問したいことを粗々でいいのでリストアップしておけばよかった。途中質問に詰まって僕の問いが途切れた箇所が2回ほどあったし、事前にどんな質問をするかを相手に伝えてあれば、単に昔のことを思い出して語るというだけではなく、関連する資料(史料?)を準備しておいてもらえたかもしれない。2つ目は、僕のビデオカメラの操作技術が稚拙であったこと。1人でビデオを回してインタビューも進めるというのはやってみると意外と大変で、特に今後参考資料などの提示があってズームイン/ズームアウトを行なわなければならなくなると、結構苦戦しそうな気がします。もう少し操作技術に習熟しないと、余裕を持ったインタビューができません。

とはいえ、父の記憶を形式知化するという試みは、今回その第一歩を踏み出しました。インタビューを傍らで見ていた娘が、「なんでこんなことやるの?」と聞いてきましたので、「今から20、30年したらきっとわかるよ」と答えておきました。その頃に父が健在かどうかもわからないし、実家が今のたたずまいをとどめているかどうかもわからない。そして、僕自身もその頃までいるかどうかもわからない。技術が進歩し、こうして映像情報が安価に保存できるようになったことで、大事なものを記録に残しやすくなりました。

収録した映像はいずれコピーし、簡単なメモを添えて、弟たちとも共有できるようにしたいと思います。

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