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『のぼうの城』 [読書日記]

のぼうの城

のぼうの城

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/11/28
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。
去年11月上旬、久し振りに1人で映画でも見に行きたいと思い、公開映画の情報を調べてみた。いくつか候補があって、迷いに迷ったが、結局は見に行くこと自体を諦めてしまった。当時週末は京都の某私大で講師を務めており、あまり映画を見ている時間がなかった。もしその当時少しでも心の余裕があったら、きっと見ていたであろう映画の有力候補の1つが『のぼうの城』であった。



映画が見られなかったのなら、せめて原作の小説でも読もうかと思い、近所の図書館でチャンスをうかがっていたが、年が明けてようやく書架に1冊返却されて乗っているのを発見した。久し振りの歴史小説だ。すぐ借りた。

関東で石田三成がここまでやり込められていたという史実は恥ずかしながら知らなかった。しかも僕は行田の近くに住んでいたこともあったのに…。秀吉の小田原征伐って、日本史の教科書などでは意外とさらっとしか書かれていないので、理解がすっぽり抜けていた感じだ。歴史好きを公言しながら、自分の不勉強を大いに恥じる。

成田長親が本当に「のぼう」だったかはともかく、忍城攻防戦の面白さには興味を惹かれた。それが関ヶ原合戦にも繋がっているのだから、歴史は本当に面白い。ここではあらすじの詳細は書かない。上に貼り付けた映画のシーンでも随分と小説の中味がイメージできるに違いない。かなり原作に合わせて制作されている(長親はもっと大きい「でくのぼう」として原作では描かれているが。)

子供達にも読んでほしい。こういう小説を読んだら、日本史の勉強ももっともっと楽しくなるだろう。娘は中学校の図書館でこの本を見かけたと言っていた。「面白いから是非読め」と薦めておいた。

タグ:歴史 和田竜
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コメント 1

うしこ

最近映画を観て、すっかりハマりました!原作が届いたので、今から読むところです。
面白いんですね。ますます楽しみです。
by うしこ (2013-01-19 22:10) 

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