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『最後の恋 MEN'S』 [読書日記]

最後の恋 MEN’S: つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

最後の恋 MEN’S: つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 作者: 朝井リョウ他
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/05/28
  • メディア: 文庫
内容説明
男なら、とっておきの恋ほど誰にも見せない。だから本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものだから――男たちがどこか奥のほうにしまいこんだ「本気の恋」。7人の作家が描き出すのは、女には解らない、ゆえに愛すべき男心。恋人たちの距離を少しづつ、でも確かに近づける究極の恋愛アンソロジー。
出張に携行した文庫・新書の最後の1冊。出張先で迎えた週末に、少しばかりの息抜きをと思って読み始めた。デリーからカトマンズへの移動の途中で主に読んだもの。7人の作家の短編で、先ず1編、あと1編という感じで、時間を区切りながらこまめに読んでいった。7人中、5人の作家については作品を過去に読んだことがある。1作品読んでみてその作風が自分に合わないと思って2冊目以降に手を出してこなかった伊坂幸太郎や白石一文もいるが、後輩・朝井リョウ君や荻原浩の作品は網羅的に読んできているので、こういう競作短編集でもまあ読んでおいてもいいかと考えた。

これだけそうそうたる作家が作品を競っているのだから、1編1編が面白くない筈がない。競争原理が働いているのはよいことだと改めて思う。頁をめくる手がなかなか止まらない半面、読み終わるのがもったいないとも感じた。

今回、良い意味で見直したのは伊坂幸太郎作「僕の舟」と白石一文作「七月の真っ青な空に」の2編。とっかかりで読む作品の選択で間違えなければ、そこそこ読める作家であると思った。

個人的には最も良かったのは朝井君の「水曜日の南階段はきれい」である。これまで読んだ朝井作品のどれに比べてもよい。朝井君の作品について感想を書く際には毎回言及するが、彼は母校の後輩なので、あの校舎、あの図書室、あの中庭をイメージして作品を書いていたのだろうかと考えると、ちょっと切なくなる。僕にはあの母校の図書室や中庭にまつわる思い出はあまりないけれどね。これが体育会剣道部絡みだともっと切なくなったかもしれない。これからこういう高校生活を過ごすチャンスのある我が子供達が羨ましい。

でも、「水曜日の南階段はきれい」の直後に「イルカの恋」を持ってきた編集者のセンスにはちょっとだけ首を傾げました。


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