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アフリカの民族と経済 [読書日記]

Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa: Interdisciplinary Perspectives

Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa: Interdisciplinary Perspectives

  • 編者: Hiroyuki Hino, Gustav Ranis, John Lonsdale, Frances Stewart
  • 出版社/メーカー: Cambridge University Press
  • 発売日: 2012/07/19
  • メディア: ハードカバー
内容説明
There is growing consensus in the development economics literature that ethnic diversity is a very significant factor in explaining Africa's poor economic performance. Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa challenges this conventional wisdom. Drawing on the insights of historians, anthropologists and political scientists as well as development economists, this book questions whether ethnicity is the most useful organising principle by which to examine the economic development of Africa, arguing that it is a more fluid and contingent concept than economic models allow. Instead, the authors explore the actual experience of ethnicity in Africa and propose new methods of measuring ethnic diversity and inequalities. Finally some tentative conclusions are reached regarding appropriate policy reforms.
内容説明をアマゾンからそのまま転載して英文のまま載せていますがお赦しを。

アフリカには民族構成が複雑な国が多いが、そういう国では経済成長率が低いという相関関係があるらしい。ただ、そういう国の成長率が低いのは、民族構成が複雑で民族紛争が起こりやすいからだというのは一概には言えず、逆に、低成長だから不満のはけ口として民族構成が利用されることも考えられる。それに、多様性があるから新たなアイデアが生まれてきたり、取引の機会が生じたりもする。

本書で強調されているのはそういう点である。

(1)開発経済学の先行研究では、民族集団の多様性は経済成長を妨げると考えられてきた。しかし、両者には負の相関関係は見られるが、民族多様性→低成長の因果関係は必ずしもない。

(2)「民族」認識の形成には歴史的政治的経緯があり、時と場所を問わず常に不変というわけではない。民族の多様性を計測する取組みは統計学的手法の採用には必要だが、依然改善の余地が大きい。

(3)民族の多様性は、政治的指導者の利権追求行動の1つとして特定民族集団が優遇された場合に経済や社会の安定化の障害となり得る。民族の多様性とガバナンス指標との間には強い関連性がある。

(4)他方、民族の多様性は経済取引の機会も提供しており、異なる民族集団間の商取引が市場均衡に早く導く可能性や、所得向上と貧困削減に繋がる可能性も指摘される。

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