『優しい音楽』 [読書日記]
内容紹介立場上専門書をもっと読まないといけないのだろうけれど、時々小説読んで息抜きをしたくなる。瀬尾作品は初めて読んだ。いい作家と出会えた気がした。さらっと読めるだろう。どちらかというと女性読者受けしそうな作品だが、多分、これからも他の瀬尾作品は時々読むと思う。
駅のホームでいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。だが千波はタケルが自分の家族に会うことを頑なに拒む。その理由を知ったタケルは深く衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱く―表題作「優しい音楽」。現実を受けとめながら、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が、心に爽やかな感動を呼ぶ短編集。
この作家とこの作品については、多くの読者がポジティブな読後感をアマゾンや読書メーターの感想で述べている。僕は読書メーターで自分の読書量の管理をしているが、本書は読み終わった読者がほぼ100%感想を書いている珍しい作品だ。普通は読み終わっても感想を書かない読者と書く読者の数が拮抗しているか、書かない読者の方が多い。専門書で感想を書いている読者はあまりいない。小説なら感想を書いている読者はそこそこはいるが、ほぼ100%感想が書かれているケースは珍しいと思う。それだけ多くの読者が読み終わった後に何かを言い残したいと強く感じる作品なのだろう。
タグ:瀬尾まいこ
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