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『限界集落株式会社』 [読書日記]

限界集落株式会社

限界集落株式会社

  • 作者: 黒野 伸一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 単行本
内容説明
ルールは変わった。新しい公共がここに!
「限界集落」、「市町村合併」、「食糧危機」、「ワーキングプア」、「格差社会」などなど日本に山積する様々な問題を一掃する、前代未聞! 逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント!!
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。ルールは変わった!老人、フリーター、ホステスに犯罪者? かつての負け組たちが立ち上がる!!ベストセラー『万寿子さんの庭』の黒野伸一が、真正面からエンタテインメントに挑んだ最高傑作! 新しい公共がここにある。
外さない、無難なエンタテインメント小説である。ギリギリのどん底状態からの再起を図るストーリーだし、順風満帆が終盤波乱も用意されているし、それに恋愛話が同時並行で2つ絡んでいる。読者からすると、読者が「こういう感動が欲しい」と期待しているその期待通りの話の展開で、安心して読める。

限界集落再興のシナリオとしてはありがちだが、役者が揃っていて、かつ大消費地から比較的距離が近いという立地であればという条件もつくようなお話だ。投資家から信頼を得ているファンドマネージャーで、企業経営について相当なセンスがあるというビジネスマンが推進役としているかどうかとか、集落側にも当事者としてやる気溢れる若手の就農者がいるかどうかとか、そんな条件が付く話だろう。そうそううまくはいかないだろうけど。

地域活性化には、「よそ者」、「若者」、「ばか者」を活用せよというのはよく聞く言葉である。本書はそれを上手く具体化させている。

終盤の融資返済のためのつなぎの資金集めからエピローグまでがあっと言う間だったのがちょっと残念。一度失ってしまった地域ブランドへの信用を、どうやって取り戻していったのかもうちょっと丁寧に描いて欲しかった。
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