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「池上彰」になりたくて [読書日記]

知らないと恥をかく世界の大問題2  角川SSC新書 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
世界の風景は「協調」から「ナショナリズム」へ―。2011年、アフリカのチュニジアで起きた政変はアラブ世界の「ベルリンの壁崩壊」になった。そして、2012年、世界の大国・問題国のリーダーが総入れ替えとなる可能性もある―。世界が大きく変わろうとしているなか、相変わらずもたついている日本はどうなる?どうする?最新のニュースをわかりやすく読み解く、大ヒット新書『知らないと恥をかく世界の大問題』に続く待望の第2弾。世界のニュースが2時間でわかる!手軽さとわかりやすさが魅力の池上解説の決定版。
「来たれ、三鷹国際交流フェスティバルに!」でご紹介している通り、9月25日(日)に東京・井之頭恩賜公園西園で開催される三鷹国際交流フェスティバル(MISHOP WORLD)で、今年僕はNGOテントのリーダーをやらされることになり、明大明治高校(以下、M高)の3年生十数名をはじめとした強力な助っ人も得て、着々と当日の準備を進めている。このテントの目玉イベントは14時30分から答え合わせを行なうクイズラリーで、おそらくクイズラリーの問題10問はさほど難しくはないので、テント前では〇✕式の決戦クイズも考えている。問題はかなり揃ってきており、これをどういう順序で出題するのか、これを残りの1週間に間に考えなければならない。

14時30分からの答え合わせ&決戦ウルトラクイズの司会は、M高から2名出てもらって行なうことになった。そして、決戦クイズの答え合わせの際の補足解説を、不肖Sanchaiが「池上彰」調でやるということが決まっている。本当ならこの3人で脚本をきっちり作り、この時には司会は「池上彰」に何を聞くのか、それに対して「池上彰」はどう答えるのかを、予めすり合わせておくべきだ。しかし、平日放課後なら時間の開いている高校生に対し、会社勤めの僕はその時間に職場から国際交流協会(MISHOP)事務局まで辿り着くことができない。わざわざ祝日か土日に高校生を事務局に呼び出すのも難しい。そんなわけで、脚本のすり合わせもなくぶっつけ本番でいかざるを得なくなった。

「大丈夫ですかね?」 M高のみんなは事務局の担当のNさんに尋ねたらしい。
「Sanchaiさんにどんな質問したらいいんですかね。」

「大丈夫よ。どんな質問でもSanchaiさんはちゃんと答えてくれるわよ。」

おいおい、過大評価し過ぎじゃないのか?僕だって準備周到で本番に臨みたい。しっかりした準備をやって、当日は左うちわで迎える――それが僕のスタイルだ。ぶっつけ本番もいいけれど、無防備で高校生の無茶振りに平然と答えるだけの胆力は僕にはない。勿論、僕が提供した問題であれば解説は僕でもできるわけだが。

そこで、御本家の池上彰さんがどんな本を書いているのか、読んでみようと思い立ったのである。

池上彰さんが人気があるのは、あの歯切れのよい、わかりやすい解説があるからである。それをまるごと文章化すると本書のような記述になるのだろう。

テンポがいいから頭にもすんなり入ってくるのだろうが、先週、誰かが言っていた。「池上彰さんの番組って、聞いていてわかった気持ちになれるんだけど、あとになってみると何にも残っていない。」

そう、スラスラと頭に入って来るものは、スラスラと頭から抜けて行くのである。まさに、「Easy come, easy go.
」ってやつだ。一時的にわかった気分にはなれても、それが視聴者の知的レベルを引き上げるのに貢献しているわけではない。

池上さんには失礼だが、池上さんがあれだけ引っ張りだこなのは、ある意味日本人の学ぼうという力が落ちていることの証なのではないかという気がする。受け身の姿勢でボーっとテレビを見ていても、池上さんが出ている番組だったらボーっとしている罪悪感もなく、「番組見て勉強しようとしてますよ」というポーズは示せる。

池上さんの著作についても当然同じことを感じる。全部がそうだとは言わないが、ニュース解説的な本に書かれていることもまさに「Easy come, easy go.」なのである。1冊読んだからといって、その著作の2冊目、3冊目にも手を出そうとはなかなか思えない。

もう1つ、僕の知り合いが先週言っていたことは、「池上さんは、テレビでも著作でも事実を淡々と述べ、解説を試みているが、池上さんご自身がその問題についてどういう意見を持っているのかについては詳らかにされていない。事実と解説を並べて、あとは視聴者の方がどうぞご自由にご意見を持って下さい、と言われているに過ぎないのだ。そのことは本書を読んでいてもよく感じる。

ニュース解説とはこういうものなのだろう。ついでに言うと、テレビ番組がそうであるように、その著作でもチャートを多用している。確かにチャートというのはその場での理解を助ける潤滑油とはなっている。極論してしまえば、その著作を短期間で「わかったつもり」になるためには、チャートだけでも拾い読みすればいいかもしれない。(こういチャートを「ポンチ絵」という。僕は「それを見ればポンと知恵がつく」から「ポンチ絵」なのだと勝手に思い込んでいて、ある場所でこう口にしたところ、「そりゃ意味が違いますよ~」と職場の人たちの嘲笑の的になってしまった。)
タグ:池上彰 MISHOP
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コメント 1

nmzk

複雑なことを簡単にまとめることの危険性は有りますね。

by nmzk (2011-09-18 22:22) 

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