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地震酔い [健康]

朝日新聞の記事の引用はいつリンク削除の憂き目を見るかわからないから少しだけ解説しておくと、震度5弱以上の地震が来る前に発表する気象庁の緊急地震速報が、東日本大震災後に多発する余震で、精度が落ちているという記事である。ただ、信頼が損なわれているが、それでも3回に1回ほどは的中しており、専門家らは「大きな余震が続く可能性が高い。誤報と思わず身構えてほしい」と呼びかけているというもの。

携帯電話がいきなりサイレンのようなけたたましい音を発して知らせてくるのが緊急地震速報で、このところ毎日1回や2回は必ず鳴っている。3月11日の超巨大地震発生直後は、夜中にも何度か鳴り、その度に目を覚まして身構えたのだが、鳴った時はたいてい揺れを感じたし、記事が言うほど精度が落ちているとは僕には思えない。むしろ、揺れてるのに警報が鳴ってないというケースも結構あり、そちらの方がどうなのかなという気はしていた。

警報が鳴ったからといって実際に揺れが来るまでの数秒間にできることといったら、落下物がありそうな場所から離れるとか、ガスコンロを消して食器棚の扉をちゃんと閉めるとか、ダイニングテーブル等の下に隠れるとか、そんな程度のことなので、鳴らなかったから気象庁の精度が低いぞと批判する気にもあまりなれない。

ただ、本当に揺れてるのか気のせいなのかわからないというケースも結構多い。特に、座って何かをしている時がよくない。何か他の作業をやっていても、何となく揺れたと感じたら作業を中断して周りを見渡すようなことがしょっちゅうあり、かえって集中力が散漫になってしまっているような気はする。

これに関してもう1つ、3月18日付の朝日の記事をご紹介する。まさに僕の「地震酔い」症状に関する記事だ。
地震でもないのに揺れているようなめまいやふらつきなどを感じる「地震酔い」に悩む人が増えているという。車酔いや船酔いと同じように、視覚情報と平衡感覚とのズレが原因で、ストレスも一因といい、専門家は「不安を和らげることが大切」と呼びかけているそうだ。 別に悩んでいるわけではないけれども、僕のような症状を感じている人は結構多いのだというのを知ると少し安心する。

実際揺れてるのか揺れてないのかを見るために、デスクワークをやっている時には、飲みかけのペットボトルとか少しお茶を入れたコップとかを近くに置いておくようにしている。そうすると揺れていればすぐにわかる。

揺れてる感覚は座ってデスクワークをしている時によく感じるもので、実際揺れてるケースもかなり多いのでまあこれ自体は仕方がないのかなと思うけれど、立って歩いている時にふらつくのはどうしたものかと悩ましいところだ。特に、階段を上っている時にまっすぐ歩けなかったりする。駅の階段を上っている時にふらつけば周囲の人にもぶつかるし、ちょっと迷惑かなと思う。これは地震酔いに由来するものなのか、それとも単に足腰が弱くなっているのか、どっちなのかはよくわからない。まっすくに歩こうと意識すればちゃんと歩けるところを見ると、これは意外と平衡感覚が狂っちゃったのかもしれない。

記事は「リラックスを」と呼びかけているけれど、歩いていてふらつくのはリラックスしていて気が入ってない時になるわけだから、ちょっと違うかなという気がする。勿論、一般論としてはリラックスは必要でしょう。ということで、昨夜は震災発生後初めて居酒屋へと繰り出した。僕と同じ時期に駐在員として別の国に派遣されていた同僚と、なんとなくガス抜きっぽい感じでさしで飲んだ。他のことに熱中し、「揺れ」を気にせずにいられる時間を作るのはいいことかもしれない。
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toshi

御訪問ありがとうございました。
by toshi (2011-03-25 09:16) 

yukikaze

大阪では地震の際に多くの人が「立眩み」「眩暈」ではないかと感じたそうです。私もその一人でした。ゆっくりとした大きな揺れだったのでそう感じたようです。三陸沖が震源で大阪ですらゆっくりと大きく揺れた地震・・・。その力の大きさがわかります。今回の地震が他のプレートや断層、火山の運動などに影響しないか心配です。もし、富士山や浅間山などが噴火したり、東海、東南海、南海大地震が発生すれば、東日本大地震への救援もできず、新たな被災にも対応できず、日本は終わってしまうと思います。そのような事態にならないことを祈りたいと思います。
by yukikaze (2011-03-28 15:39) 

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