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『妻に捧げた1778話』 [読書日記]

これは予約投稿機能を使って掲載されたものです。
日本人の1人として、計画停電には積極的に協力したいと思います。


妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

  • 作者: 眉村 卓
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
余命は1年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をする。しかし、夫はその言葉通り、毎日1篇のお話を書き続けた。5年間頑張った妻が亡くなった日、最後の原稿の最後の行に夫は書いた―「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた1778篇から選んだ19篇に、闘病生活と40年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイを合わせた、ちょっと風変わりな愛妻物語。
今年1月に封切された映画『僕と妻の1778の物語』の原作である。この種の映画は家族と一緒に観に行くには絶対に子供達に受けないので、僕は映画は観ていないのだけれど、きっと泣かせる作品だったに違いない。

映画の紹介ビデオを見ながら、毎日書ける物語っていうのはどういうものなのだろうかと少し考えた。ショートショートとは知らず、もっと短いお話なのではないかと勝手に想像していた。それがちゃんとしたショートショートだったと知り、そして本書に収録されている19話を読んでみて、1つ1つの話が作品として優れているというのに驚いた。本書に収録されているのは1778篇中19篇に過ぎないが、厳選されたのであろうとはいえどれもストーリーとしてちゃんとしたものであり、著者がこれを1日1篇のペースで書き続け、それが5年にも及んだというのにただただ驚く。

たいていの人は本書を読んで夫と妻の絆の強さ深さに感動したという感想を述べるだろう。確かにその通りなのだが、あえて付け加えさせていただくとすれば、この良質のショートショートを題材にして、小学校高学年ぐらいのクラスでの朗読ボランティアに使ってみたらちょうどいいだろうなと思った。ショートショートということで子供達への読み聞かせで僕が使うのは星新一なのだが、眉村卓というのも結構いいかも。そしてそこからSF小説読んでみようというふうに展開させていったら、眉村作品には結構面白いものがある。『なぞの転校生』、昔読んだものなぁ。

なぞの転校生 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)

なぞの転校生 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)

  • 作者: 眉村 卓
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/02/13
  • メディア: 新書

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コメント 1

kobakoba

幸い今のところ我が家には計画停電の影響は出ていません しかし地震
津波の凄さには驚くばかりです 世界の人々はこれほどの被害にも関わらず冷静に対応している日本人に驚いているようです 少し自慢です 被災地は広範囲で復旧には相当な期間が必要になりそうです 最悪万人に及ぶ死亡者が出るとも言われています 想像と経験をはるかに超えた大地震でした
by kobakoba (2011-03-14 10:12) 

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