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『ルリユールおじさん』 [読書日記]

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

  • 作者: いせ ひでこ
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 大型本
内容(「MARC」データベースより)
ソフィーの、大事な植物図鑑がこわれてしまった。町の人から「ルリユール」のところに持っていくといいと聞いたソフィーは、ある路地裏の工房を訪ねる。そこで、本造り職人のおじさんに図鑑を直してもらうことになり…。
柳田邦男氏が著書の中で推しておられたのがこの絵本である。パリの街並みがリアルに伝わってきて、さらにおじさんとソフィーの描き方にも優しさがあって、さすが柳田氏が言うように、大人でも読める絵本だと思った。画集のような感覚で、蔵書として持っているといい絵本かもしれない。個人的にはこのタッチは好きです。

その一方で、テーマ的にもその作風的にも、子供に受けるのかなというのは気になった。僕が本書を取りあえず読んでみようと思った理由は、遅かれ早かれまた子供が通う小学校で読み聞かせのボランティアをやることになるので、早めにネタ探しをしておこうと思ったからだ。ページ数の割に文章が少ないという点では持ち時間10分の読み聞かせには丁度いいのだが、問題は風景描写の中にソフィーやおじさんが小さくポツンと描かれていたりすることや、製本の工程の説明が詳しくてイラストと解説だけで1頁まるまる費やしていたりすることが、各頁の絵を見せながら読むのにはかなりの支障になるという点はマイナスで、読み聞かせには使えないというのが僕の結論だ。

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