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『15分あれば喫茶店に入りなさい』 [読書日記]

15分あれば喫茶店に入りなさい。

15分あれば喫茶店に入りなさい。

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
スタバ、タリーズ、ドトール…喫茶店(カフェ)は仕事の主戦場だ。30分で1時間分をこなす、効率・集中力倍増術。
日曜日(10月31日)、帰国後の自分にとって仕事上最も重要な出来事があった。この後も11月に入ると1日、5~6日と続くのだが、先ずは出ばなのイベントがまずまずの形で終わったのでホッと一息といったところである。ここ数日、仕事ではかなりの緊張を強いられてきた。ここ1週間ほど朝のウォーキングはやっていないし、読書のペースも落とした。僕にしては珍しく夜10時近くまで残業をする日が続き、土曜日は台風が関東地方に接近している中で出勤もした。左膝の具合がよくないのをいいことに剣道の稽古も休み、息子を稽古させている間にマックにこもって資料の読み込みもした。そんな日々だったから、日曜日の会議が終わった後、少し気が抜けて仕事のことを考えたくなくなった。自分へのご褒美だと思い、仕事と直接関係のない本を読んだ。

それにしても、これだけ単純なテーマで170頁もあるような本を書ける斎藤孝さんというのはある意味凄い。結局のところ彼が言いたいことは本書のタイトルで全て語ってしまっており、それを「いかにも」という感じで蘊蓄を語りまくれるというのは売れっ子だというのはあるのかもしれない。書かれていることなど僕は既に実践していることばかりで、自分のやっていることを肯定してくれる何かが欲しかったから読んだようなものだ。本から学ぼうというのではなく、本を読んでいい気分になりたかった。言わば読書という消費をしたようなものですね。

このブログには時々書いているが、僕は通勤帰りに時々立ち寄る隠れ家的な喫茶店がある。三鷹駅南口コラルの裏にある「珈琲家」である。本気で読み物をしたい時はここにこもる。1時間ほどあれば結構読み進められる。もう1つは同じく三鷹駅南口から三鷹通りを南下した途中にある「コメダ珈琲店三鷹上連雀店」。勿論ここでも読書をすることは多いが、なんといってもここは名古屋に本部を置くチェーン店、東京の喫茶店としては珍しく「東京中日スポーツ」が置いてある。ドラゴンズが勝った翌日夜に「トーチュウ」を読んでいい気持ちになれる場所でもある。

時間帯によっては別の選択肢も。朝早目に出勤する場合は、会社入りする前にタリーズに寄る。ここで集中して資料を読むと、たった1時間でも相当に読み進められる。もう1つのパターンは、週末の早朝マックである。5時ぐらいに車で東八道路沿いのマックに行って1時間半程度の読書をする。うち30分は新聞を読むのに充てているが。日中のマックは若者や子供でごった返すので、集中して読むことが難しい。

スタバを使うことは最近はあまりない。混んでいて座る場所が確保できないからだ。斎藤孝さんがこんな本を出したからか、喫茶店で勉強している人は相当多い。駅前にあるスタバはいつも混雑していて、勉強を始める前に場所の確保でエネルギーを使い果たしてしまう感じだ。それと、個人的にはアイスラテはスタバよりもタリーズやエクセルシオールの方が美味しいと思うから。最近気になっているのは武蔵境駅南口のエクセルシオール・カフェで、帰宅途中で立ち寄って1時間読書というので使い始めている。三鷹駅の「珈琲家」のような位置付けだ。武蔵境駅南口にはスタバとドトールもあるが、スタバは席がないことが多く、ドトールは禁煙席よりも喫煙席の方が多いために、禁煙席で席が見つからず、喫煙席に座らざるを得なくなることが多い。そんなところに座っておきながら言うセリフじゃないことはわかっているが、タバコの煙は目にツライ。

もう1つの手段は夜のファミレスで、ドリンクバーで2時間以上粘る。但し、この手は本当に仕事で切羽詰まった時しか使わない。インド駐在する前の部署にいた時は、終電で帰ってきても途中でファミレスに寄ってさらに1~2時間仕事をやるような無理をかなり頻繁にしていた。それくらい追い詰められていたのだろう。インドから帰って来てからは、ファミレスで仕事を2時間もやったという経験は一度しかしていない。最後の切り札なのである。

喫茶店は、「オフィスと家庭とのあいだにある、いわば「中間的な場所」」(p.119)だと著者は言う。「半公共的」な性質の空間だとも言っている。頭をクリエイティブな方向に働かせるためのいい空気が満ちている。本を読むにしても、自宅だとだらけて遊んでしまうし、図書館のように厳かな「公共的」な空間ではかえって眠くなってしまう。これまでの経験上、自宅では集中して仕事をすることはできないことは嫌というほど痛感させられているし、図書館での読書も意外と捗らないというのも身にしみて感じている。それに比べれば、1杯のコーヒーで1時間と決めて集中的に読める環境というのは最も仕事が捗る。それもできれば朝の方がいい。

昔の喫茶店は「そこで若者が語り合う場」だった。僕も学生時代にデートで喫茶店に3時間粘ったという経験をしたことがある。(粘らなくても定番は定番だったけど。)今はそこは「大人が勉強する場」になっている。(p.123)

要するに、書かれているのはこれだけのことである。言ってもらって嬉しいというだけのことだが、1つ大きな仕事が終わって良いカンフル剤にはなった。また明日(11月1日)も頑張ろうと思った。
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うつマモル

御もっとも。私はいつも夕食時間には間に合うように!カミさんからご注意を受けております。あれれ!一番乗りですか。役不足ですが宜しくお願い致します。
by うつマモル (2010-11-01 10:06) 

Sanchai

うつマモルさん、nice!とコメントどうもありがとうございます。

夕食の後で出かけられる隠れ家があるといいですよね。私もいったん帰宅して夕食を食べると、その後「喫茶店でこもりたい」とは言い出せないです。仕方なく自宅の子供部屋にある勉強机で、資料読んだりすることがあります。でも、ちょっと違うんですよね。目の前にPCが置かれていると、資料から目を離す回数も多くなってしまい、結局捗らないのです。
by Sanchai (2010-11-01 19:53) 

yotaka

私も珈琲家にたまに行きます。珈琲は飲めないので紅茶ですが。この店の2階は静かでいいですね。照明のほどよい暗さも。大昔は駅前に第九茶房があったのですが。それにしても早朝マックはすごい。私にはできません。
by yotaka (2010-11-02 00:03) 

Sanchai

yotakaさん、nice!&コメントありがとうございます。

そうですか、yotakaさんも「珈琲家」ユーザーですか!
私は珈琲家のカウンターの、それもできれば壁際の席が好きで、喫煙スペースでも1階を利用してばかりいますが、今度2階席も使ってみたいと思います。
by Sanchai (2010-11-02 08:23) 

インドラ

限られた時間の中で使える時間を探す姿勢には頭が下がります。
by インドラ (2010-11-05 13:52) 

Sanchai

うわっ、インドラさんに読まれたか!
by Sanchai (2010-11-07 23:24) 

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