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【宣伝】『途上国の人々との話し方』 [読書日記]

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途上国の人々との話し方―国際協力メタファシリテーションの手法

  • 作者: 中田豊一・和田信明
  • 出版社/メーカー: みずのわ出版
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 単行本
本書の紹介
新たに現場に立つ人からベテランまで、日々途上国の現場で地元の人々と接し、活動を組み立てていかねばならないすべてのフィールドワーカーに送る実践的方法論。何をどう始めたらいいのか、日々の訓練方法とヒントを丁寧に解説するばかりでなく、背景となる理論もわかりやすく解きほぐします。この本はあたなを「国際協力の常識」の呪縛から解き放ち、「開発」に取り組む人々を新しい地平に立たせるための手引書です。
*お申込み、お問合せはこちらから⇒http://www.somneed.org/pg124.html
ビシャカパトナム(インド)在住の「黄門さま」よりご紹介を受け、さっそくソムニード事務局に問い合わせて1冊購入した。送られてきた包装の中に広告が1枚入っており、事務局のKさんから、「宣伝にご協力下さい」と付箋がついていたので、ご要望にお答えして、このブログでも宣伝させていただくことにした。

未だ読みもしていないのに宣伝に一役買おうと思ったのは、この本が僕が待ち望んでいた1冊であったからだ。2年前の6月に一時帰国した際に、本書の著者の1人である中田豊一さんが講師を務める「マスターファシリテーター養成講座」を受講した。この講座はたった4回のコースとはいえ、僕が今までに受講したことがある研修の中では最も受講が有意義だと感じたものだったし、その後のインドでの農村調査の中で、そこで学んだことをなんとか生かそうと試行錯誤もした。そんなコースの冒頭で、中田さんは仰っていた。本書のもう1人の著者である和田さんが行なう村人への話し方は芸術的なもので、自分はそれを理論化したいと。そうした背景があってようやく出来上がったのが本書なのである。僕がずっと待ち望んでいたというのも少しはおわかりいただけるであろう。

あなたはこんな経験がありませんか?
◆「村で困っていることはありませんか?」「この村の問題は何ですか?」と聞いたことがある。
◆「集会に参加してください」と村人に何度も言う。
◆集会ではやる気を見せるが、実際には動かない村人にいつも振り回される。
◆顔を合わせると、あれが足りない、こんな支援をして欲しいと村人に言われる。

僕はこの経験を全てしたことがあるわけではないが、村人の代表を自認する現地NGOの方から「この村にはあれが足りない、こんな支援をして欲しい」と言われた経験はインドやネパールで結構多くしている。そんな時にどう答えたらいいのか、という以前に、そんなことを言わせないような関係を現地NGOの人との間でどう作っておくのかは、大きな課題だと思っている。

*私事ですが、本日より1週間、海外出張をします。ネット接続が常時出来る土地に行くわけではないので、ブログの更新頻度は落ちますが、ご容赦下さい。その間に、本書も含めて積読にしてあった本をできるだけ読んでしまおうと思っています。
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kyoko

ホントに、この本は面白いです!
国際開発業界に携わる人だけでなく、子育てにも役立つ、というご感想や教師の方からもご好評を戴いていますよ。
ぜひ、喫茶店でおいしいコーヒーを飲みながら(笑)、読んでください!高山は、夜7時以降に開いている喫茶店が無いのが悩みです。
by kyoko (2010-11-04 15:42) 

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