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生涯初!優勝決定戦 [地域愛]

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先週末の道場での稽古で、急遽出場が決まった市民剣道大会。9月19日(日)、7年振りの剣道の試合に出場した。国内での出場は実に1994年以来である。

個人戦、団体戦ともにエントリーしたが、結果は個人戦(三段・四段の部)準優勝、団体戦はチームとしては1回戦敗退、僕も副将で出て1敗した。

優勝決定戦に進出したのは、個人・団体を通じて僕にとって初めての経験だった。市民大会だから3回ぐらい勝ち抜けば決勝進出となるわけだが、それでも40代半ばを過ぎたオジサン剣士が3回も試合を勝ち抜き、優勝決定戦も双方1本取るところまではちゃんと戦ったのだから、まあ長いブランクの割にはよくやったと思う。その一方で、あと1本で「優勝」の2文字に手が届くところまで行けたのだから、決勝はもうちょっとうまく戦っていればよかったという悔いは正直言ってある。

参加された多くの剣士の方々に申し訳ない気もする。僕は夏休みの1ヶ月半の間完全に稽古を休んだ。そのため、先々週久々に参加した道場の稽古では左足の皮をめくり、踏み込んだ右足の甲の痛みが1週間抜けなかった。先生から「あと1人いれば団体戦にもう1チームエントリーできる」と言われて出場に同意したが、こんな人間が出場すること自体が顰蹙だとかなり思っていた。

ただ、試してみたいことはあった。夏休みの間、どうしたら相手の構えを少しでも崩せるかを考えて過ごした。僕は普通に相中段に構えた時に相手の中心を取る力があまりないという自覚があるので、それをどうしたら克服できるか考えていた。詳しくは書けないが、それを稽古で試してみたら手ごたえもあったので、試合でも試してみようと思った。

1回戦は強そうな方を相手に3分間どうにか持ち堪えて延長1本勝負になったが、ここで1本取ったメンというのが僕が試してみようと考えていたイメージに非常に近かった。初戦で思い通りの戦い方ができたので、2回戦、3回戦も余裕を持って臨むことができた。個人戦だけで合計6本取ったが、うち5本がメンだったのもイメージ通り。というか、最近コテが下手になったみたいで、稽古でもまったくコテが通用しないのであるが(苦笑)。

逆に取られた3本は全てコテ。団体戦でも六段の相手にコテで1本先取され、時間切れで負けた。メンにこだわっているから、出ばなのコテとか、技が尽きた後の引きコテを取られてしまう。この日の2敗の勝負を決したコテはいずれも引きコテだった。だから、今の自分に目一杯でできるイメージ通りの戦い方はできたと思う反面、反省点もよくわかった。団体戦は早々に敗退してしまったため、上位進出したチームの方々の試合を見学させていただいたが、「ああ、あんな綺麗なメンを自分でも打ってみたい」というお手本のような試合も幾つかあり、見るのも勉強だと改めて思った。

準決勝終了から決勝開始までは他部門の試合もあって間が開いた。気持ち的には準決勝に続けてやりたかった。今となっては言い訳になってしまうが、間が開いて少し体が固くなってしまった気がしたのである。それはともかくも、小学3年生から剣道を始めて緒戦で敗退して他の人の優勝決定戦を見学したケースは過去いくらでもあるが、自分がその場に立ったのは初めてであり、中断が何度かあっても続けていれば何かいいことがあるなぁとしみじみ思った。

ちなみに、この日の試合に家族の応援はありませんでした。出場自体が急だったため、妻と娘は別の予定を既に入れており、残る息子達は結局殆どの時間を自宅で留守番して過ごした。道着や防具がくさいと時々白い目で見られて罪悪感を多少感じながら過ごしてきたが、今回の成績で少しは家族にも見直してもらえたのではないかとひそかに期待している。
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kaneyan

はじめまして。
「続けていれば何かいいことある」
同感です!
by kaneyan (2010-09-20 19:06) 

Sanchai

☆kaneyanさん☆
コメントとnice!を下さりどうもありがとうございました。
40代になってから剣道を始められたとか。
ご健闘をお祈りします。
by Sanchai (2010-09-20 23:51) 

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