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『クマともりとひと』(続編) [読書日記]


クマともりとひと―だれかに伝えたい、いまとても大切な話

クマともりとひと―だれかに伝えたい、いまとても大切な話

  • 作者: 森山 まり子
  • 出版社/メーカー: 合同出版
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本
『クマともりとひと』
森山まり子『クマともりとひと』
日本熊森協会、2007年1月
【ツキノワグマ絶滅寸前】1992年、1人の女生徒が、ツキノワグマが絶滅の危機に瀕していることを伝える新聞記事を持ってきました。この記事によって、日本の奥地の広大な森が大荒廃していることを、私たちは知りました。えさ場を失い、おなかをすかせて仕方なく森から人里へ出て来ては、次々と有害獣として射殺されてしまう、クマなどの大型野生動物たち。彼らを絶滅から救おうと、中学生たちは立ち上がりました。そして、豊かな森を失い滅びようとしているのは、クマだけでなく人間を含めた全生物であることに気づいたのです。「ぼくら、寿命まで生き残りたい」生徒たちは行動を開始し、猛勉強を始めました。(「はじめに」から)
この本は以前ご紹介した通り日本熊森協会の小冊子だったのだが、先日三鷹コラル3階の啓文堂書店に立ち寄ったら、ビジネス・政治・経済のコーナーに平積みされていた。自費出版に近いのでだろうが、これでより多くの方にも読んでいただけるようになるのではないかと思うのでブログでも改めてご紹介しておきたい。(但し、平積みするなら児童書のコーナーの方がいいのではないかと思いますが。)

この1つ前の記事で、COP10名古屋会議に向けて「SATOYAMA(里山)イニシアチブはそれはそれで結構だが」といった無礼な発言をしてしまったが、「里山」普及にはそれはそれなりに国内的には意味があることだと思っている。否定するつもりはない。

クマが人里近い地域に頻繁に出没するようになってきている。岐阜、兵庫、宮城とこのところそんな報道が相次いでいる。なぜそのような事態に陥っているのかというと、勿論宅地開発の進展もあったのだろうが、商業植林された山域では針葉樹林が中心で、他の灌木や雑草類がなかなか生えず、また針葉樹はクマが餌にするような実をつけたりしないということもあるのではないかと思う。森がもたらす資源に依存しているという点では、人間もクマも同じなのだ。

生物多様性保全の意義を、たとえ自然資源の保全と狭く解釈したとしても、それを分かりやすく子供達に説明できる教材というのはあまり多くはない。そうした意味では、本書が市販されたのはタイムリーだし、多くの小中学生に読んでみて欲しいと願っている。
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