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『モテるお父さんになる!』 [読書日記]

モテるお父さんになる! ―父親力をアップさせる3つの法則

モテるお父さんになる! ―父親力をアップさせる3つの法則

  • 作者: 中野 博・細谷 覚
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
高収入を得て、一戸建てを買い、家族を海外旅行に連れて行き、もちろん子どもの教育費も稼ぐ…。
そんなスーパーお父さんを目指して、仕事を日々頑張っているあなた、本当にご苦労様です。
でも最近、なんだかおかしいと感じていませんか?
どうも子どもに煙たがられている気がする――。
妻に話しかけてもそっけない返事ばかり――。
「俺は仕事をこんなに頑張っているのになぜだ」とお怒りになるのもわかります。
あなたはひょっとして「モテないお父さん」になってしまったのかもしれません。
本書では、妻と子供から愛され信頼される「モテるお父さん」になるノウハウを紹介しています。
「モテるお父さん」になることは「人生の幸せを手に入れる」ことにもつながることが、本書を読めばきっとわかって頂けるはずです。
「モテるお父さん」になろうなんて思わなくてもいいではないかというのが僕の感想である。そんなことを人生の目的にして生きているわけではないし、そのためのハウツーなんて必要ないと思う。

本書の結論は表紙をめくった最初の頁に簡潔に書かれている。
①妻を大切にしよう!
②本を読もう!
③旅をしよう!
④家族と暮らす「住まい」も見直そう!
―――それだけ。書店での立ち読みで十分こと足りる。

そりゃ年間500冊読むという著者・中野氏には負けるが、僕も年間100冊は確実にクリアしている。妻は大切にしているし、それは子供達にもわかるように見せている。父子で二人旅というのは中野氏のような毎年家族を海外旅行に連れて行けるリッチな経営者ではない貧乏世帯だからそうそうできないが、それでもこの夏は長男を山登りには連れて行った。住まいについてはマイホームを一応持っている僕に今さら見直せというのは難しいが、家族が顔を揃えられる場というのは当然設けている。

著者・中野氏ほどではないが、自分なりに全部やっていることではないか。

この4ヵ条を見てもう少し深みのある議論が本文中で展開されているのかと思ったら、意外とムダな語りが多い。あまり本を読んでいないお父さんに「本を読め」と説き、「この本がおススメ」とリストアップはする。カーネギーやドラッカーを高校時代に読んだことを自慢するな。父子で二人旅をしようと説いて、こういうタイプの親子関係の場合はどこに行くのがおススメかと述べる。先立つものがないのにそうそう頻繁に海外旅行などできるか。こんな調子で何かとお仕着せがましい、そんなことぐらい自分達で決めるわと怒りの気持ちが湧いてくる。

モテるモテないといった父子の関係性がどうあるべきかなどという議論はどうでもいいが、子供をどう育てるかについては悩んでも悩み過ぎることはない。その意味では、日垣隆著『父親のすすめ』の方がはるかに本文を読むに値すると思う。

ただ、この本を近所のコミセン図書室で見かけた時、隣には小五の娘がいた。上述の4ヵ条を見せて、「お父さんはちゃんとやってるじゃないか!」と自慢できた。「うちのパパは外向きには意外とモテるかも!?」と娘に思わせるのには一役買ったかもしれない。


タグ:中野博
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コメント 1

toshi

コメントありがとうございました。
by toshi (2010-09-08 10:04) 

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