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国境を越えて死に場所探し [少子高齢化]

15日(木)の新聞紙上を割と賑わせていたのがこの記事である。AFPの記事ではわかりにくいが、日本は40ヵ国中23位で「高齢化が著しい日本について、調査に当たったトニー・ナッシュ氏は「医療システムは高度だが、在宅医療など患者や家族に寄り添うケアが難しいようだ」と分析した」そうである(東京新聞、7月15日付第3面)。インドが最下位だというのはなんとなく想像はつく。高齢者の方々に聞くと、高齢者の扱われ方というのは相当に酷いらしいから。

「死の質(Quality of Death)」ランキングに関するEIUの記事の方がもう少し詳しい。URLは以下の通り。
http://www.eiuresources.com/mediadir/default.asp?PR=2010071401

それじゃ英国に住みたいかと聞かれると首を傾げる。医療やケアの視点から見ての比較ならこのランクになるのかもしれないが、自分が必要とされていると感じられる環境の中で生きがいを持って働き続け、ある日突然、電池が切れたかのようにコロリと死ねる―――「ピンピンコロリ」というのが死に方としては理想だと思う。医者や介護看護スタッフの世話にできるだけならずに、近所づきあいのあるコミュニティの中で自律的に生きていけるのが質の高い死の前提なのではないだろうか。

それであれば、国としてマクロで見て国家比較をするよりも、1国の中でもよくやっている地域とやってない地域とがまだら模様で混在しているのが実態だと思う。そう考えると、このようなランキング自体が無意味な気がしてきた。

記事を拾い読みしていて、以下の用語に相当する英語はこうなるというのを発見した。ご参考まで。
-緩和ケア: palliative care
-安楽死: euthanasia, physician-assisted suicide
-終末期ケア: end-of-life care 
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yukikaze

死に場所はやはり生まれた所にしたいですね。それで人生終始一貫できたといえると思えるので。
by yukikaze (2010-07-16 17:22) 

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