『Glory Road』 [趣味]
内容(「Oricon」データベースより)1週間硬派系の記事ばかりをアップするのも疲れたので、本日は趣向を変えて1年前まで駐在していたインドで、ケーブルテレビの映画チャンネルで何度も見てしまったスポーツ映画ばかりをここでご紹介したいと思う。1年前に離任の準備で家財道具の処分の作業をやっていた5月6月頃、本日のタイトルにもした『Glory Road』が何度も繰り返し放映されていて、カレッジ・バスケットボールのゲームのシーンの面白さに釘付けになってしまったために、そのシーンだけお目当てに何度もチャンネルを合わせるという結構お気楽なことをやっていた。
1966年のアメリカ大学バスケットボール界では黒人選手は1試合に3名しか出場させられないのが暗黙のルール。ドン・ハスキンズ率いる弱小チームは大学から勝つことを強いられていた。そんな中、ハスキンズはNYのストリートバスケットボールに興じる黒人の若者のプレイに心を動かされチームに引き抜き、チームは半数以上が黒人選手に。当時では考えられない型破りなチームの快進撃が始まった!
この話は実話に基づいていて、黒人選手ばかりになってしまった現在ではとても考えられないことだが、昔はバスケといったら白人のスポーツだった。僕の最も印象に残っているカレッジの選手といったら1985-86年シーズンにケンタッキー大学で活躍していたケニー・ウォーカーなのだが、当時のこの大学はコートの5人のうち4人まで黒人選手で占めていた。その名門ケンタッキーが1960年代は白人至上主義のチーム編成にしていて、この映画で描かれているテキサス・ウエスタン大学にNCAAトーナメント決勝で敗れてからその方針を捨てて黒人選手を初めて獲得した。
バスケットボールの映画で他にお薦めなのは、『Hoosiers(勝利への旅立ち)』。これはインディアナ州のとある田舎町のハイスクールの話で、控えも含めて白人選手だけで構成された(というか当時のインディアナ州の田舎に黒人はいなかったのだろう)このチームが州選手権の決勝まで勝ち進んで最後に対戦した相手は運動能力の高い黒人選手を5人揃えたチームだった。これも試合のシーンは見もので、再放送されたらたいてい見入ってしまう。
続いてご紹介するのはアメリカンフットボールの映画。『We Are Marshall(マーシャルの奇跡)』は、ウエスト・バージニア州にあるマーシャル大学のお話で、カレッジ・フットボールのシーズン前にチームのメンバーを乗せた飛行機が墜落して監督・コーチ・選手のほとんどを失ってしまったところから、新ヘッドコーチを招聘してさらに選手を集め、シーズン初勝利をあげるに至るまでのお話。新コーチがチームを作っていくプロセスを見ているのが楽しい。
キアヌ・リーブス主演の『Replacements(リプレイスメント)』はプロ・チームのお話。チアリーダーとエースQBとのラブストーリーとか絡めて、スポーツ・エンターテインメントの王道を行くようなストーリーだった。これも見ものは試合のシーン。
これもプロ・チーム、フィラデルフィア・イーグルスに在籍したワイドレシーバー(WR)の物語。30代になってプロに挑戦するWR役をマーク・ウォルバーグが好演している。簡単にロースター枠に残れるわけではない厳しいプロの世界で、30代の選手がゲームに出場してチームの勝利に貢献するまでを描いている。これも実話に基づく。結構有名な選手だったらしい。
米国の3大プロスポーツといったらフットボール、野球、バスケットボールだろうが、4大スポーツといったらアイスホッケーである。『Miracle(ミラクル)』はレークプラシッド冬季五輪で当時無敵と言われたソ連チームを破って「奇跡」と言われた米国チームの物語。チームを鍛え上げていくプロセスが面白いという意味では『We Are Marshall』と通じる。
最後はボクシング。メリーランド州アナポリスの海軍士官学校を舞台にしたボクシングのお話。ジェームズ・フランコがすごくカッコいい。これを見たら、体を動かしたくなること必至。
さて、しょうもないことをつらつら書き綴ってきたが、今怪我で療養中の僕がこの手のスポーツを扱った痛快作品を見るのは目の毒である。左ふくらはぎの肉離れの痛みは日を重ねるにつれて徐々に収まってきてはいるが、今でもちょっと筋肉を使う動きをすると痛む。リハビリには6月いっぱいかかると医者に言われている。多分そうなると思う。泣く泣く道場に電話を入れ、来週末の市民大会を辞退することを伝えた。
今の僕に必要なのは「日本剣道形」のDVDである。防具をつけて剣道の稽古はできないけれど、蹲踞はできなくても形の稽古はそこそこできる。今がチャンスと考えて形の稽古をみっちりやりたいと思う。
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