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週刊誌への寄稿終わる [インド心残り]

昨年10月から執筆担当してきた某週刊誌の隔週コラムが、7月1日締切分原稿提出を以ってお役御免となった。振り返ってみると7月1日分を含めて19本ものコラムが積み上がっていた。読者がお金を払って読んで下さるようなメディアで個人名のコラムを載せたのは当然初めてのことで、とても貴重な経験となったと思う。

大変な時期もあった。昨年末から今年前半は仕事で問題を抱えていたので、原稿執筆のための情報収集をやっている余裕があまりなかった。とはいえ締切も決められていたので、時には夜更かしもしたし、週末に原稿執筆をある程度済ませておき、隔週木曜日の締切までに事態の進展でもあった場合には適宜加筆修正して原稿提出することが多かった。原稿執筆コードに引っ掛かり、急遽別の原稿を2日で書き上げたこともある。

たいていの場合、僕は1回の原稿執筆に向けて2、3本のテーマ候補を想定して情報収集を開始する。それを執筆段階で1テーマに絞り込むわけだが、ボツにしたテーマもいずれ復活させたいと思っていたのに、予想外の早い異動で採用する機会を逸したネタもある。地下水砒素汚染問題なんかはその好例だ。

また、800字に抑えるために可能な限り文章を削ぎ落とすという作業も原稿執筆段階とゲラのチェック段階でいずれも必要となるが、いかに贅肉のないコンパクトな文章を書くかという良い訓練になった。

テーマに関してさらに言えば、編集部の担当の意図は僕にもっとインド経済ネタを書かせたいということがあったらしい。それはなんとなく意識はしてそれなりにコラムにも記述を盛り込んだつもりだったのだが、それでも不十分と思われたからか、2月頃からテーマに注文がつくケースが度々あった。その意向を慮って本当に経済ネタだというテーマを3、4月に少し書いたりもしたが、今だから言うがちょっと妥協した感があり、あまり気乗りしない中で書いていたものもある。

最後の原稿執筆は、別の理由で滞った。異動の間際で公私にわたって忙しかったということもあるが、候補として考えていたテーマ2つのうち、どちらを選ぶかで最後まで悩んだ。大変だったのはインドを離れてしまった後に追加情報を収集せねばならなかったことだ。結局これが理由でテーマは1つに絞り込んだが、さらに、テーマを決めた後も結論の持っていき方で悩み、最後の100文字が埋まったのは締切ギリギリという慌しさだった。こだわりのあるテーマで、僕の19本の原稿執筆の最後を飾るに相応しいと自負している。

こうして原稿を提出し終えるとまた1つインドとの繋がりを失い、寂しさも感じる。

さて、こうして19本もコラムを書いてくると、いちどは辞退した原稿料もやっぱり欲しいなと思ってしまう。会社の倫理規定上グレーな領域だったから辞退したのだが、19本分の原稿料を合計しても年間雑所得の課税対象額には到達しないから所得申告免除でもいい筈。せめて今後の自分の研究論文執筆のための現地調査でのインド渡航費用に充てるべく、やっぱり原稿料いただけないかと編集担当と相談してみようかと思う。

これまでの寄稿の原稿をアーカイブ化したブログがあります。ご興味ある方はこちらもご覧下さい。
(実際に週刊誌に掲載されたタイトル、文章とは微妙に異なりますのでご注意下さい。どういう形で掲載されたのか、最終形は実は私もあまり見てません。)
http://indiacolumnarchive.blog.so-net.ne.jp/


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