『武士道セブンティーン』 [誉田哲也]
出版社 / 著者からの内容紹介40代半ばのオヤジが言うのは変ですが、面白かったです。前作『武士道シックスティーン』から確実に成長している香織と早苗の姿があり、それに次回作『武士道エイティーン』でさらに2人に絡んでくるであろう同僚や後輩が登場してくる。今回の中心テーマは「スポーツとしての剣道」対「武道としての剣道」、「武者の剣道」対「武士の剣道」といったことだろう。正直なところ早苗の剣風というのは言葉で描かれているのをイメージがしづらく、映画ではどんな感じで描かれているのか興味が湧いた。(逆に、早苗が転校先の高校の同級生エース黒岩レナと太宰府天満宮で対決するシーン――上段対中段の対戦はすごくイメージできた。僕自身が上段の剣士と対戦した経験があるからでもある。)
早苗は成績重視・結果主義の剣道強豪高へ、香織は個人主義から部に忠義を尽くし始める。ふたりの武士道の時代(研究中)が幕を開けた?。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち二本目。
このシリーズ、期待を裏切りませんね。
余談ながら、本日から新しい職場に出勤した。3年前まで自分が在籍した部署で、今回の異動はいわば出戻りなわけだが、前回は同じ建物の中に図書資料室があったのに有効活用してなかったのが後悔の1つとしてあった。言わば今回は雪辱戦。いかに自分の財布を傷めずに必要な情報を集められるかを考えたいと思っている。小説や一般書も同様。近所にあるコミセン図書室や市立図書館を有効に活用し、できるだけ読書をしたいと思う。
一家5人が久々に勢揃いし、足の踏み場もない我が家を見ていてそう思う。
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