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投稿記事のテーマ選択に悩む [仕事は嫌い]

2月のシバラトリのお祭りの頃には一度雨が降り、それを合図として季節は冬から一気に夏に変わって行くのだとある旅行代理店の方が教えてくれた。今日(12日)はまさにこのシバラトリの祭日。わけあって午後から出勤したが、本当に夕立に遭い、帰りたい時間にオフィスで立ち往生。ようやく雨脚が弱まってからバスに乗ろうとしたが、同じことを考えていた奴が意外と多く、ぎゅうぎゅう詰めのバスにただでも軽い不整脈で胸が痛いところがさらに苦しくなる始末。

最近疲れ気味なので、なんとか今日ぐらいは1日完全休養にしたかったのに出勤した理由は、今日が締切の作業の依頼がなんと一昨日になって突然本社から来たからである。ちょうどその日はその作業ができる本邦から派遣の社員は僕ぐらいしか残っていなかった。このようなショートノーティスの作業依頼をしかもメールだけで平気でやって来る本社の平社員にも腹が立った。しかも、本社の担当者は作業指示のメールを出し逃げして昨日(11日)は日本は祭日だ。取りあえず作業を支社にやらせておいて金曜日は左団扇で出勤して作業を終えてない支社にはメールでまた催促…という今後のストーリーが見え見えだ。こちらは11日は出張で、12日は祭日だ。こんな作業指示をされたら休日出勤しろと言われているようなものである。とにかくオフィスに行って過去の書類を引っ張り出さないと仕事にならない作業だった。

もう1つの理由は、今朝になってかかってきた職場の現地人スタッフからの電話だった。明日(13日)のイベントのオープニング式典用のスピーチ原稿を書いて支社長に送ったが、支社長が自分は都合が悪くて出れないので僕に交代したと言われた、だから僕にメールで送りましたと言ってきた。おいおい、僕は会社のメルアドは自宅では受け取れないんだよ。なんでそんなのをメールで送るのかね。元々このスタッフは支社長用にスピーチ原稿を作っていたわけで、僕が喋ることを想定していたらこんな原稿すら作らなかったに違いない。実際2週間前にそういうケースがあったから。元々大した原稿は期待してなかったので自分で構想は考えようと思っていたのだが、折角だからどんな原稿か見てみようかと思った。実際に出勤して彼が送ったメールに添付されていた原稿を読んでみた。やっぱりがっかりだった。1%でも期待した自分が馬鹿だった。

さて、タイトルと全然異なる雑談ばかりで申し訳ありません。ただ、休日出勤して、出張している間に届いていたメールを確認していて、気が重くなるメールが1本含まれていた。そちらの方が本日のテーマ。

僕は昨年10月から日本の週刊誌に2週間に1回コラムを書いているのだが、どうもコラムのテーマ選択に偏りがあるというのを編集担当が気にされているらしい。次回の締切のリマインドのメールに「これまでにSanchaiさんが扱ってきたテーマは個人的には重要だと思いますが、次回は〇、〇、〇、〇といったテーマで書いて下さい」と遠まわしに注文が付けられていた。多分、編集部の中で何か議論にでもなったのだろうと想像する。この週刊誌の読者層を考えれば、このリクエスト自体は当然のことだ。

正直悩んだ。僕が投稿に使ってテーマの多くは、このブログで一度は取り上げており、それを800字に収めるよう推敲に推敲を重ねてコラムに仕上げてきた。テーマについては僕なりに散らしていたつもりだったのだが、それでも、貧困者や生活弱者の立場に立った記事、グローバル化に対して取り残されそうな人々の声、それを拾い上げようとする人々の取組みをハイライトする傾向はあったかもしれない。それはこのブログの読者の方々にはなんとなくご理解いただけるだろう。大まかに言って、投稿用のテーマを選択する際の僕のガイドラインは次のようなものだ。
1)生活者の視点からテーマを選ぶ。できれば社会的弱者の視点に配慮。
2)最初から決め討ちせず、2つ以上の候補で同時平行的に情報収集し、いずれのネタでもこのブログで先行して取り上げ、投稿用原稿の核を予め作っておく。
3)続けて同じようなネタは使わない。
4)例えば裁判等で係争中とか、ストが継続中とか、決着がついていないようなテーマは避ける。(記事が出る頃に想定外の展開があっては困るから。)
5)最終的にテーマを1つに絞り込むのは締切前の最後の日曜日。
6)執筆に際しては、できる限り日本との関連性に言及する。
7)執筆に際しては、できる限り「企業に何ができるか」という視点を盛り込む。
8)執筆に際しては、できる限り①人名と②数値データを盛り込む。
以上を踏まえて、僕のこのブログで最近重点的に取り上げてきているテーマから想像するに、この後ハンセン病や地下水砒素汚染問題、遺伝子組換えナス等を投稿記事のネタにしようとしているのではないかというのが、おぼろげながらでもご想像がつくのではないかと思う。

しかし、今回注文を受けたテーマの領域は、実はこれまであまりこのブログでも取り上げてきていない。不得手、というよりもそういう立場での記事はあまり書きたいと思わなかったからだ。だから、こういった領域のテーマで書いて欲しいと簡単に言われても、実は普段の情報収集からしてそうした意識でやらないと原稿が書けないのだ。しかも、そうしたテーマに慣れるには時間もかかるだろうし、このブログで扱うのが面白いのかどうかも僕には不安だ。

実のところ、最初にこの週刊誌から原稿執筆の依頼を受けた際、ブログで僕がやってきたテーマ選択とこの週刊誌の想定読者層の関心領域とのズレがやはり気になったことがある。だから、多少でも妥協して企業が絡むテーマを取り上げるよう、自分なりの歩み寄りはしてきたつもりだった。それでも未だ不十分だと言われたようで、かなりショックが大きい。

それを急にやれと言われてもできないし、ただでも休日出勤までせざるを得ないほど仕事に余裕がない状態で、そんな注文をされても困る。だから、せめて仕事の方がひと段落する3月上旬まで、2回分の原稿をとばしてくれないかというお願いのメールを編集部のご担当に方にお送りした。

「それだったらもう頼みません」――そう言われたらその時は仕方がないだろう。ブログの方で頑張ります。
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