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濃霧2 [インド]

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《夜の路上。でも、この風景はまだましな方です。》

霧を話題に取り上げるのは今月二度目である。2日に家族を空港に出迎えに行った時の霧も深かったが、ここ数日の霧はそれを上回るもので、さすがの我が家の名ドライバーも、徐行運転しないとどこを走っているのかわからない状況だ。普段なら同乗者と会話したり、読書灯を灯して本でも読んでいる僕も、後部座席で窓の上の取っ手をつかみ、手に汗握りながら前方に目を凝らす、そんな緊張感ある通勤を強いられている。

今週はお付き合いで遅くなったこともあるが、ブログでも時々言及している「込み入った仕事」のために夜23時過ぎまでオフィスで残業していたことも何度かあった。それでわかったことだが、夜が更けるにつれて霧は濃くなっていく。僕の職場があるコンノートプレイス地区を出て自宅に戻る道は、途中でインド門やマトゥーラロードを経由していくことになるが、このエリアは取り分け霧が濃く、視界が10メートルもない。殆どホワイトアウト状態だ。僕なら怖くて車を路肩に駐車して過ごすところだが、怖気づいてそんなことをしても、待ってて状況が改善するわけでもない。勇気を振り絞って前に進むしかないのだ。冗談抜きで怖い。深夜残業はやらないに限る。でも、今やそんなことも言っていられない職場の状況であるが。

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《朝の自宅周辺、これくらいなら飛行機は飛ぶ…かも?》

こうした夜間の濃霧は朝も残る。デリー始発の列車も、フライトは遅れが出たりキャンセルになったり、デリーに飛んで来るフライトは他空港への着陸を余儀なくされたり、ダイヤは乱れに乱れている。今週は職場の仕事で多くの関係者の方々にデリーにお集まりいただいて19、20日と会議を開催したが、会議終了後の21日(木)に勤務地へ戻って行かれる方々の殆どが出発時刻が数時間遅れたというし、地方都市に向かおうとされていた調査団の方々はフライトがキャンセルされてデリーに足止めになってしまった。

新聞報道によると、21日(木)はこんなに酷かったらしい。

【空便】:出発延期(200便)/他空港への回避(28便)/キャンセル(25便)

【鉄道】:出発遅れ(59便)/出発延期(30便)/キャンセル(35便)

この濃霧は北インド全域、特にパンジャブ、ハリヤナ、ラジャスタン東部、ウッタルプラデシュ州西部で酷く、空の便も鉄道も、チャンディガル、アムリッツァル、ジャイプール、アグラ等で特に大きな影響が出た模様。過去10年で最悪の濃霧なのだそうだ。職場の関係者の間でも、特にデリーからマディアプラデシュ州東部に向かう空の旅と、同じくマディアプラデシュ州東部にアグラ経由で向かう鉄道でキャンセルがかなり出ていたような印象だった。

気象局によると、この濃霧は当分デリーにも居座る模様。僕は25日(月)朝のフライトでムンバイに行く用事があるが、飛べるのかどうかが大変気になる。
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