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DVD『チーム・バチスタの栄光』 [テレビ]

チーム・バチスタの栄光 [DVD]

チーム・バチスタの栄光 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
<あらすじ>
東城大学医学部付属病院で、心臓病の難手術で成功率100%を誇っていた"チーム・バチスタ"と呼ばれるバチスタ手 術専門チーム。しかし、3例立て続けに術中死が発生してしまう。果たしてそれは、医療ミスか、殺人か?その原因を探るため、同病院の心療内科医・田口公平(伊藤淳史)が、厚生労働省官僚・白鳥圭輔(仲村トオル)とともに、連続不審死の謎を追っていく。(全11話)

またまた職場の同僚からDVDを借りて週末に一気に見た。貸してくれる時に、その同僚が「ちょっとどうかと思いますが…」という微妙な表情をしていたが、原作に必ずしも忠実な脚本になっていないので、原作を読んで海堂ファンになったという人がいたとしたら、確かにこのTVドラマには疑問符をつけるだろう。

最大の問題は、原作の方では検死解剖が国の予算配分上の問題であまり行なわれず死因不明でうやむやにされるケースが非常に多いという問題提起をして、エーアイ(オートプシー・イメージング)による死因診断の可能性をハイライトするという主題があったが、ドラマの方では麻酔医・氷室による犯行が中盤で既に明らかにされてしまい、氷室による殺人と断定できるケース34以前に起こっている術死をもたらした原因が次々と明らかになるという展開だったため、エーアイの出る幕が極端に少なかったという点にあるのではないかと思う。お陰で、原作が意図していた問題提起の部分は後退し、単なるサスペンスものとなっている。

だから、原作のことはいったん忘れて単にサスペンス・ドラマだと割り切って見れば相当楽しめると思う。原作の仕掛け以上のどんでん返しが二重三重に準備されており、かつそこに至るまでに張られた伏線がよく機能しているように思えた。また、ドラマではチーム・バチスタのメンバーひとりひとりの人物像を細かく掘り下げており、誰もが何かをしでかす可能性があると視聴者に思わせるところがかなりあった。実のところ誰が怪しいのか、見る側のイマジネーションが良い意味で裏切られつつ結末へと向かっていくのだ。

まあ、グッチー田口が不定愁訴外来をねぐらにしていた原作と違い、自宅から通勤というところとかは設定変更が何故必要だったのかよくわからなかった。おまけにあの家族構成。なんで祖父と妹2人なのか?両親はどうしたのか、妹は何故2人必要だったのか、まったくもってよくわからない。同じ桜宮市内の自宅から東城大学に通えたという設定っていかがなものなのか…。その点だけだ。伊藤淳史の田口医師ってのは悪くないと思う。

仲村トオル演じる白鳥というのも良かった。ただ、何の前振れもなく突然現れるのはどうかと思う。例えば、黒崎教授がゴルフ場でティーショットをミスしたところに突然白鳥が登場するというシーンがあったが、誰にも気づかれずにティーグランドに近付くなんていうのは不自然も極まりない。ドラマだから多少のご都合主義的シーンはあっても仕方がないが、こういう、誰にも気づかれずにそこに登場するというのはどうかと思う。それにしても、仲村トオルはスタイルが良いなぁ。

そんなわけで、僕は楽しませていただきました。
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