SSブログ

「ネットなし」の6日間 [読書日記]

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

  • 作者: 中川淳一郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/04/17
  • メディア: 新書
出版社/著者からの内容紹介 どいつもこいつもミクシィ、ブログ。
インターネットは普及しすぎて、いまやバカの暇潰し道具だ。
----みんなが言いたかった真実を、ニュースサイトの編集者が大放言! ネット界大顰蹙!?

ちょっと古いが、『週刊スパ!』の6月30日の特集に、「実録・人は一週間でこれだけ変わる!」というのがあった。『スパ!』は定期購読する気分にはなれないが、結構斬新な企画が多く、飛行機の機内で手持無沙汰な時には時間潰しに非常にお手頃な雑誌だ。そして、その特集記事の中に、「脱ネット生活に耐える」というのがあった。こんなミッション自体を引き受けるような人間もなかなか見つからず、仕方なく編集部のスタッフが人身御供になったという企画だ。これが結構面白い。

◆1日目―さっそく「暇」になる!仕事はたくさんあるのだが、一瞬、何をしてよいかわからなくなるのだ。いかに日頃、ネットを見るだけで「何かしている」気分になっていたか。

◆2日目―(省略)

◆3日目―電話でのやりとりのスムーズさに、普段メールを書くのにいかにムダな時間をかけていたか知る。小心者なので、つい文面にこだわってしまうのですよ…。実際に電話で話すと、私が勝手に頼みにくいと思っていたことでも、意外とアッサリ引き受けてもらえたり。その場で答えがもらえるのも、精神衛生上よい。


◆4日目―同じ特集で別の企画に挑戦中のライターさんからの問い合わせに、どう答えていいか思案。「強烈にググりたい。」なるほど、こうして人は個性(?)を失っていくのだな。

◆5日目―日曜日。やはりネットがないと手持ちぶさた。部屋に溜まっていたペットボトルを捨てる。60ℓのゴミ袋がバンバン(笑)。なんで今まで放っておいたのか…。ダラダラした人間がネットを見始めてしまったときの腰の重さたるや、我が事ながら信じがたい。その後、ちょこちょこと家事をこなす。何かと動いているほうが、なぜか時間の流れは緩やかだ。普段はアッという間に過ぎてしまう週末を少し長めに満喫できた。

◆6‐7日目―不便なことも多々あったが、それと引き換えに自分の機動力が上がったのが嬉しい。

このライターさん、1週間の間に村上春樹著『1Q84』も上下巻一気に読了されたのだとか。この経験を総括し、「他人に検索させるなどのズルもしたとはいえ、「すごく困った」ことは特になし、今でも意識的にブラウザを閉じたり、なるべく電話を使うようにしています。ダラダラした性格の人は、己を見つめ直すよい機会になるはず!」と語っている。

さて、この特集記事と関連して、僕も先週末から今週後半にかけて6日間の「ネットなし」生活を経験した。引越しに伴い旧居でも新居でも片付けなければいけない課題が幾つかあったので平日でも早めの帰宅を余儀なくなれたということもあるのだが、ADSLの移設があまりにもスムーズにいかず、ネットなしで晩夏の夜長を1人で過ごすというのはかなりリッチな時間の使い方ができるというのが自分でも実感できた。

第1に、読書が進んだ。第2に、ヒンディー語の勉強が進んだ。第3に、普段よりも新聞や雑誌を読みテレビのニュースチャンネルを見る時間がたっぷり取れた。第4に、溜まっていたジャンク書類の処分が進んだ。第5に、それでもまだ時間があるからインド人の知人に電話して週末に彼らの活動地を見学させてもらうとか食事を一緒にするとかいう約束を取り付けた。

とはいえ、6日間のネットなし状態のお陰で、ブログに書きたいネタも溜まりに溜まった。読書日記はその本を読了すると同時にPCで作成・記録していたものだが、上に挙げたようなネット以外でいろいろとやってみると、かえってブログのネタにしたいことも増えるというのを経験した。ちょっとジレンマではあるが、たまに充電期間を設けるのも悪くないなと思う。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0