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子供の目が見たムンバイ・テロ事件 [インド]

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この絵を見て何の絵かはすぐおわかりになるであろう。そう、ムンバイのタージ・マハル・ホテル、昨年11月26日にテログループの襲撃を受けて燃え上がったホテルの絵である。

14日から21日まで、子供達が描いたムンバイ・テロ事件の絵がデリーで展示される。主催は「青年の船」のインド同窓会(SWYAA-India)とDISHAという現地NGOである。詳細は以下の通り。
Children's Impression of Mumbai Terror
場所:India International Centre Annexe Gallery
期間:1月14日(水)~21日(水)
解説
 この子供達はこれまでに絵筆を手にしたこともありません。でも、11月26日のムンバイへのテロ攻撃は多くの子供達に深い心の傷を負わせています。キャンバスに描かれた絵を見ると、子供達にどれだけ深い傷を負わせたのかがよくわかります。
 これらの絵はデリーの市立学校の子供達が描いたものです。子供達が何を見て、どのように感じたかが伝わってくる絵です。テロといえばいろいろな描き方ができますが、子供達もまた自然やジャングルといった主題をアクリル絵の具を使って描いています。
 この絵画ワークショップは、青年の船インド同窓会(SWYAA-India)とDISHAが共催してデリー西部のDMSコロニーやハリ・ナガル、ナンガル・ラヤにある市立の小学校で11月から12月にかけて開催されました。ワークショップには、64人の社会的に恵まれない子供達が参加してくれました。子供達は、ムンバイ・テロ攻撃や平和、自然、連帯といったテーマについて、自分の印象をキャンバスいっぱいに表現してくれています。
 DISHAはこのようになかなか自分を表現する機会のない子供達に教育の機会を提供する活動をしています。スラムに住み、両親は日々の生活で精一杯の状態である子供達です。画家であるスナヤナ・バンダリ・パンデ先生の指導の下、ワークショップで子供達は芸術の世界を垣間見ることができました。子供達はまた、日本の小学校の子供達が描いた絵からも何かを得ました。こうした絵は日本のお祭りや食べ物、花、ゲームや桜といったものを紹介してくれるものでもありました。

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一般展示に先立ち、13日(火)夜はオープニング・イベントが行なわれた。僕はひょんなことからSWYAA-Indiaの会員の方々と知り合いになり、このイベントにもご招待いただいた。この日は夜ヒンディー語のレッスンがあったので残念ながらオープニングの真っ最中に会場を中抜けして帰宅せねばならなかったが、展示されている絵は考えさせられるものが多く、展示期間中に我が家の子供達も連れてもう一度訪問したいと思っている。

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《オープニング式典では優秀作品の表彰も行なわれた》

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《描いた子供達へのテレビ局の取材インタビューも…》

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《血を流すハトが飛ぶ姿は考えさせられるものがある》

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《インド国旗をモチーフにした鳥とキャンバスにしたたる流血》

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《これも血が飛び散るタージ・ホテルを描いている》

デリー在住の皆様、及びインド旅行中でデリーに近々立ち寄る機会のある観光客の皆様、是非この絵画展にもお立ち寄り下さい。テロ事件から2ヶ月も経過していない中で、子供達が描いたこんな絵を見ると、平和というのがいかに大切か、こうした残虐な事件が起きるとそれがどれだけ子供達の心を傷つけるかを痛感せずにはおれない。
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コメント 2

ハンディクラフト

そちらを旅してきてからこのようなのを見たり聞いたりすると
身近に感じます
by ハンディクラフト (2009-01-16 22:17) 

Sanchai

本日(19日)、家族を連れて行きました。
by Sanchai (2009-01-19 01:23) 

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