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ビムベトカ [旅行]

ボパール滞在3日目。この日は南に足を延ばして46km南にあるビムベトカ(Bhimbetka)の遺跡群の見学に出かけた。ボパール周辺はまっ平らな平原地帯だが、それが南下していくと丘陵地帯が現れる。そして、その丘陵の頂上に変な形の岩が見え始める。そこがビムベトカである。

入園料は外国人の場合200ルピー、これに僕の場合はレンタカーを使ったために車の入園料として追加で100ルピーかかった。ゲストハウスの宿泊客から「ガイドを付けた方がいいよ」と言われ、実際ガイドについてもらったが、英語なのにしゃべり方が一方的で、専門用語を乱発されて何を言っているのかわかりづらかった。また、わからないからこちらから英語で質問しても、質問された内容がわからないらしくまともに答えてくれなかった。何年前の壁画かを尋ねるだけで非常に苦労した。

ここの壁画は描かれた時期で10,000年前、5,000年前、2,000年前に分かれる。白く描かれているのが最も古く、続いて赤で描かれているもの、そして最も新しいのが細くくっきりしたこげ茶の線で描かれたものである。中には草木染めで緑色を出しているものも1ヵ所あった。これも比較的新しいらしい。この地域だけで750カ所の岩窟があり、そのうち500窟で壁画が見つかっている。発見は1957/58年で、インドの考古学者Dr. Vishnu Shridhar Wakarkarによって発見された。世界遺産には2003年に認定されている。

丘陵地帯なのになんで頂上に奇岩があるのかというと、その昔は海の底だったらしい。従って、岩をよく見ると何層かの模様があるところがある。それがヒマラヤ造山運動のお陰で隆起して地上に出て、さらに長年の雨や風で風化が進んで今の形になった。ここに住んでいた人々はそうしてできた奇岩をシェルターとして生活していたそうだから、相当に古い岩であることは間違いないと思う。

壁画の価値はよくわからないが、驚かされたのは象の壁画があったことや、狩猟シーンどころか王様と家来の壁画まであったことだ。「10,000年も前に王制が敷かれてたんですか?」と思わずガイドさんに尋ねたが、質問の意味を理解してもらえなかった。

こういう昔の居住跡を見ると、2003年夏に訪れた米国モニュメント・バレーやキャニオン・デ・シェイ国立公園、ナバホ・ナショナルモニュメントを思い出す。こちらの先住民は13世紀頃の居住跡だが、ビムベトカははるかに古い。
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