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テロリスト銃撃戦は職場の近く [インド]

連続テロで過激派潜伏先を警察が急襲、2人射殺
9月19日配信 読売新聞
 【ニューデリー=永田和男】インドのニューデリー市警は19日、同市で13日起きた連続爆弾テロ事件に関与したと見られるイスラム過激派のメンバーらが潜伏する同市南部の住宅を急襲し、銃撃戦の末2人を射殺、1人を逮捕した。
 別の2人は逃走した。銃撃戦のあった住宅は、イスラム教徒の多く住む地域にあり、同市警は、7月に同国西部アーメダバードで起きた連続爆弾テロ事件を捜査する当局からの情報で潜伏先を特定した。
アーメダバードとデリーの連続爆弾テロのことだけが書かれているが、捕まった過激派メンバーは、2007年8月のハイデラバード、今年5月のジャイプール、7月のバンガロールにも関与していたと見られている。ここまで潜伏先を突き止められるインドの治安当局の技術ノウハウも大したものだと思う。それはともかくとして…。

この銃撃戦があった場所ジャミア・ナガルというのは僕の会社があるニュー・フレンズ・コロニーの近所なのである。しかも、特殊警察がアジトを急襲して銃撃戦に発展したのは19日午前11時頃と言われているが、なんと僕はその少し後にオフィスを出て外勤に向かうところだった。
JamiaNagar.jpg
僕の会社が入居するビルはニュー・フレンズ・コロニーの警察署のすぐ近くにあるが、ちょうど僕が車でオフィスを出たところで屋根にパトカーのサイレンを付けた白塗りの「アンバサダー」2台とすれ違った。それだけだったらよくある話だが、うち1台からは銃身を切り詰めた機関銃を手にした私服のおじさんが出てきて、周囲の車に対して「どけ、どけ」と怒鳴っていた。確かにこの付近はマーケットに近いために非常に車でごった返し、スムーズな車の出し入れが難しいところである。そんなところで機関銃を片手に脅されては何か尋常ならぬ気配をどうしても感じてしまう。

同乗していたスタッフと、「何かな、VIPでも乗ってんの?」「あんな片手で軽く持っているだけだったら、簡単に銃が奪われてしまうよね」「デリーって簡単に拳銃が手に入るの?」などと呑気に話していたのだが、その後、出先での打ち合わせの最中に会社から何度も呼び出され、聞いてみたらそんな銃撃戦がすぐ傍で行われていたとはと思うと、軽口を叩いていた自分が恥ずかしくなった。

最初は情報が錯綜し、オフィスから意外と近いところだという説もあったが、ジャミア・ナガルという場所を地図で確認すると、ニュー・フレンズ・コロニーからは2kmぐらい離れている。本社には500mと報告したが、えらい差がある。但し、ジャミア・ナガル周辺にはジャミア・イスラミア大学というデリーでも有数の大学があり、元々ムスリム人口が多い地区でもある。ジャミア・イスラミアの学生が授業の後でニュー・フレンズ・コロニーのマーケットに繰り出してきて大勢でファースト・フードをつまんでいる光景はよく見かける。ムスリム系の大学だが、学生がムスリムとは限らず、IT分野がかなり強くて外国人留学生もいると聞いたことがある。そう考えると、デリーの連続爆弾テロで爆弾を遠隔操作で爆発させる技術など、ここの学生ならかなりできそうな気もするし、このエリアに実行犯のアジトがあったとしても何ら不思議はないなと思ったりもする。

ハイデラバードやジャイプール、バンガロール、アーメダバード等の爆弾テロ事件の実行犯が意外と近い所に潜んでいたという事実には、正直怖さを覚えた。対岸の火事では済まされないと痛感させられる。

ところで、襲撃を受けた過激派メンバーのうち、2名は射殺、1名重症、2名は逃走中と報道されているのだが、急襲した警察のアタック・チームでも銃弾を4発浴びて殉職された警察官もいらっしゃったらしい。今朝の報道を見ていると、銃撃戦のこともさることながら、殉職されたシャルマさんを追悼するものが目立った。
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