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いまさらヒンディー語 [インド]

遅ればせながら、ヒンディー語の勉強を始めようかと思っている。インド赴任して1年近くも経とうとしているのに今更なんで?と思われる方もいるかもしれないが、実は10年近く前から懇意にしていだいているヒンディー語の先生(日本人)から、「向こうに行ったらちゃんと勉強するように」と言われていたのである。

昔インドに行きたくて行きたくて、ヒンディー語を日本で習ったことがあるが、その時は会話よりも文法重視の週1回の授業だった。因みに学校は三鷹のアジア・アフリカ語学院です。デヴァナーガリー文字はかなり今でも覚えていてこちらでの日常生活には役に立っているが、あれからインド赴任までに年数も経ち過ぎており、折角習った文法はあやふやになってしまった。どうもインド人のしゃべっている言葉がよく理解できない。

その先生からは、Central Hindi Directorateで、当地で過ごす外国人向けの通信制のCertificate Courseが2007年秋に開講するから受けたらどうかと勧められていたが、僕が赴任して1ヶ月もしないうちに申込み締切日を迎えてしまい、結局昨年は何もやらなかった。だったら今年再挑戦しようかとも一時は考えたのだが、どうも通信教育だと会話が身につかないような気がしていた。

そこで、ヒンディー語を教えて下さる先生をずっと探していたのだが、週1回我が家を訪ねてきて子供達に英語を教えて下さっている先生が実はヒンディー語も教えて下さるというのをたまたま知り、だったら毎週その曜日だけは無理しても早めに帰宅して、子供達の英語の後にヒンディー語を教えてもらおうと考えた次第だ。

これまで約10ヶ月をインドで過ごしてきて、ヒンディー語が話せない、聞けないデメリットをどんな時に感じたかというと、次のような時である。
1)仕事でインド人と英語でネゴしていて、熱くなった先方がこちらのエージェントと突然ヒンディー語でしゃべり始めた時。そもそも今の自宅も大家と家賃の交渉する際に、紹介してくれた不動産屋が途中から勝手に大家とヒンディー語でやり取りを始め、何が何だかわからなくなったことがある。そういう場合は借り手に不利な条件での妥協点について勝手に下交渉していることが多く、不動産屋に対する不信感を増幅させることになる。

2)地方に出張に行く時。以前南部カルナータカ州のベラーリという県に行った際、カンナダ語が公用語になっていて殆どの人がカンナダ語で会話しているにも関わらず、なぜか北部のヒンディー系の住民が移って来て多く住んでいる集落とかがあり、そういう時はヒンディー語で聴き取り調査もできた。

3)我が家のメイドさんはネパール系で、ヒンディー語とネパール語しか話せない(それだけでもバイリンガル!?)。英語でコミュニケーションが取れないので、昔覚えたネパール語を駆使してなんとかかんとかやってはいるが、彼女は普段はヒンディー語で生活しているので、妻に言わせるとネパール語もなまっていて少し変だと言っている。もう1人我が家には掃除をしてくれているお手伝いさんがいるが、彼女に至ってはヒンディー語オンリーだ。

4)そして最大の不利は、ボリウッドのヒンディー映画が理解できないこと。テレビでもヒンディー映画は毎日放映されているが、会話がさっぱり理解できなくて悔しい思いをしている。
僕はインドにいる間に研究論文を1つ書きたいと思って準備を始めているところであるが、その際の事例分析として、インドの農村部でフィールド調査を行なう可能性が濃厚だ。勿論通訳を雇えばなんとかなるとは思うのだが、それだと自分の付加価値を高めることにはならない。調査は調査で確実に情報を取ることが必要だろうから通訳は雇うだろうが、いずれにしてもヒンディー語圏で自由に動き回れるよう、言葉の面での制約はできるだけ取っ払っておきたい。

入門ヒンディー語

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250語でできるやさしいヒンディー会話

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書いて覚えるヒンディー語の文字 新装版―デーヴァナーガリー文字入門

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こうすれば話せるCDヒンディー語 (こうすれば話せる)

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因みに僕は上に挙げたようなヒンディー語の教本を持っている。CDやカセット付きのものもあり、聞き流すだけなら取り合えずはやってみた。でも、「聞き流すだけでも英語のリスニング能力アップ」という新聞広告の美辞麗句に踊らされて実際にやってみた人ならおわかりだと思うが、聞き流しているだけでは実は外国語は上達しない。ちゃんと学び取ろうという前傾姿勢ができているかどうかというのがかなり大事だと思うし、特に会話の場合は、単に聞いて覚えるだけではなく、口に何度も出して口に言葉を覚えさせるという努力が必要である。(僕はそうやって英語を勉強してきた。)

独習書だけで外国語を習得するのは難しいと思う。実際に先生について、強制的に外国語に向き合う環境を作れば、他のテキストも用いて補完的に学習するようなインセンティブももう少し働くのではないかと期待したい。

早ければ再来週から始めます。
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