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孤立したオフィスビル [インド]

2日(木)未明から朝にかけて、デリーは雷を伴った集中豪雨に襲われた。夜寝る時には既に落雷や屋根をたたく雨音のうるささが気になっていたが、朝方まで雨は降り続き、通勤時間も大雨だった。

僕が仮住まいをしているホテルからオフィスまでは徒歩約15分。さてどうやってオフィスまで行こうかと考えたいたら、スタッフの1人から僕の携帯に電話が入った。「オフィスの車を出すのでそのままホテルに待機していて」というメッセージだった。

暫くしてランクルタイプの車が迎えに来てくれた。それに乗ってオフィスに向かうと、いたるところで道路が冠水しており、まるで湖の中を走っているようだった。特にひどかったのはオフィスの入っているビルの周辺で、車寄せは完全に水に浸かっていた。ビルの敷地というよりも、外の道の水はけが悪いのが原因であり、外から水が入ってこないよう、出口のゲートのところでは鉄板でブロックもなされていた。(それでも水は入ってきていたけど…)

始業時間から遅れながら、次々とスタッフが出勤してきた。どうやってビルの前の「湖」を渡ったのかがひとしきり話題になった。リキシャーなら10ルピーだという。また、女性の現地スタッフは、いつもはサリーやパンジャビドレス姿で出勤してくるが、この日に限ってはジーンズ姿だったのが新鮮だった。その方が裾をまくりやすいのか、或いはパンジャビがシルクだから泥水に浸けるのが嫌だったのか、理由はよくはわからない。

お昼前にはいったん雨も上がり、僕はたまたま外勤があったので車で出かけた。街の中を見渡してみても、特にこのオフィスビルの周囲の冠水はひど過ぎると思った。市内の増水は既に引いているところが多かった。

午後1時前にオフィスの戻ってきたときはこんな感じだった。真ん中の歩いている人の陰でわかりにくいが、レンガを何個か置いて「湖」を渡る歩道が出来ていた。

昼休み、どこに食べに行こうか同僚と話題になった。弁当のデリバリーを取るか、レンガの歩道を渡って外のレストランに食べに行くか、それともオフィスビルの中のちょっと高級なイタ飯屋に行くか。結局ビルの中で済ませることにした。

その選択は正解で、昼休みが終わる頃にはまた大雨になっていた。下の写真に写っているのはピザハットのデリバリーだ。こういう日はむしろ書き入れ時なのである。「湖」などものともせず、宅配の兄ちゃんは歩き去っていった。

この天候で書き入れ時なのがもう1つ。リキシャーの運ちゃんである。ちょっとの距離なのにちゃっかり値上げして、堂々とビルの車寄せにリキシャーを乗りつける。この日ばかりは街の主役である。

結局この冠水は夕方まで引かず、僕達はオフィスの車で送ってもらうことになった。

モンスーンの季節にはありがちなこの光景。以前から勤めている人に聞くと、去年だったら既に3回はあった筈のこうした大雨は、今年はまだ少ないのだという。車でこんな道を走っていたら、すぐに痛んでしまうだろう。こういう光景を見ながら、僕が車を買うなら、やっぱりランクルタイプがいいのかなぁと考えたりした。


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