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ネパールに思いを馳せる [旅行]

23日(金)、僕の銀行員時代の先輩であるKさんが出張で東京に来られた際、わざわざ市ヶ谷まで来て下さったので、昼食をご一緒した。Kさんは今でもその銀行にお勤めで、重要なポストに就かれている方だが、子育てに手がかからなくなったのを期に地域のNGO活動に積極的に関わっておられる。
 
そのKさん、支援されているNGO活動で現地滞在されている方を訪ね、昨年末ネパールに行ってこられたそうだ。1週間の滞在で、カトマンズの他に、ポカラ観光やカトマンズから東にある村でのホームステイなどをされた。その時の写真を見せていただいたりしてお昼を過ごした。
 
お話を伺っていて、懐かしさにかられていた。丁度10年前、ママと僕はカトマンズに滞在していた。途中からミッキーも加わり、彼が1歳の誕生日を迎える直前まで、約2年半滞在した。
 
ミッキーの命名の由来自体がネパールにある。今はマオイストの活動が活発で、日本人が入れないようになっている西部の山を思い浮かべながら、森の木々を大切にするように、人に対して優しい男になってほしいと思って名付けた。そして、ミッキーが10歳になった頃に、もう一度彼を連れてネパールを訪問したいと思っていた。そして、なんでミッキーの名前を「○○○」と付けたのか、言って聞かせたいと思っていた。実は今年がその10年目に当る。いつか連れて行かなければなぁと思ってはいるが、行けるかなぁ?
 
Kさんのお話を聞いていて、なんだか懐かしくなってきた。この前の週末にネパール料理のレストランに出かけて、ちょっと忘れかけてたネパール語を思い出したこともあるし、また行ってみたいと思い始めたところである。
 
今日は昔集めたネパール関係の図書を紹介してみたい。
 
ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト

ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト

  • 作者: 小倉 清子
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本

▼小倉清子さんの最近出された本が上のものだが、小倉さんといえば下の本で有名である。とても読みやすい書きぶりで、臨場感たっぷりで一気に読めた。
  • 作者: 小倉 清子
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本
 
▼次の1冊は、ママの知人の西野さんが書かれた本で、当時のネパール関係者の間ではかなり有名だった1冊である。ネパールからナマステ!
  • 作者: 西野 孝枝
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
▼ネパール語の勉強をするのに使った1冊である。僕の語学学習法の根幹は朗読にあるが、石井先生の本は朗読に丁度適当な短文がふんだんに盛り込まれており、随分と声に出して読んだものである。 山形先生とは個人的にも面識があるが、こちらの著書の方は語呂のよい短文が中心で、これも参考になった。 

基礎ネパール語

  • 作者: 石井 薄
  • 出版社/メーカー: 大学書林
  • 発売日: 1986/02
  • メディア: 単行本
 
  • 作者: 山形 洋一
  • 出版社/メーカー: 国際語学社
  • 発売日: 1993/07
  • メディア: 単行本
 
▼次の1冊は、ネパール滞在中というよりも、その後に子供用の絵本を集める中で入手したもので、小学校の朗読ボランティアでも使ったことがある。ずるがしこいジャッカル―ネパール

ずるがしこいジャッカル―ネパール

  • 作者: テクビール ムキヤ
  • 出版社/メーカー: 蝸牛社
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本
 
▼下記の本は賛否が分かれると思う。この本を読んで、特定の人物への徹底的なインタビューだけで、それをネパール人の文化・風習として一般化できるのだろうか疑問に思えた。ネパール紀行―文化人類学の旅
  • 作者: 三瓶 清朝
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本
 
▼次の2冊は、考えさせられます。ネパールの少女買春―女性NGOからのレポート                          
  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本

ネパールの働く子どもたち―はた織りに隠された悲惨ネパールの働く子どもたち―はた織りに隠された悲惨
  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 単行本
 
 
▼自分たちのカトマンズでの生活を振り返るのには丁度良い1冊である。好きになっちゃったカトマンズ―ふしぎ都市 神秘ナンデモナゾ解き旅

好きになっちゃったカトマンズ―ふしぎ都市 神秘ナンデモナゾ解き旅

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
▼ネパールの代表的な料理といえば「ダル・バート」。自宅で作ろうとまでは思わないけど、彼らの料理について言葉を覚えるには丁度良いと思って買った。

ネパール家庭料理入門―日常食ダル・バートから祭礼食マスゥ・マッツァまで

  • 作者: 山田 英美
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー) 

 

▼1999年5月だったと思うが、エベレストで多くのトップクライマーが巻き込まれた遭難事故があり、ツアー方式のエベレスト登山のリスクの大きさが再びクローズアップされたことがある。『空へ(Thin Air)』当時話題になった本でもあり、読むには読んだがかなり重いノンフィクションだった。それに比べれば、『神々の山嶺』は同じ登山を扱っているけれどまだ読みやすい長編小説だった。

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか

  • 作者: ジョン クラカワー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 文庫
 
神々の山嶺(いただき)〈上〉

神々の山嶺(いただき)〈上〉

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本
 

神々の山嶺(いただき)〈下〉

神々の山嶺(いただき)〈下〉

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本

ゴサインタン―神の座

ゴサインタン―神の座

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫

 

▼下の新書は、カトマンズの日本大使館で専門調査員をやっておられた方の著作で、さすがに切り口を確立された方が現地に長期滞在すると面白い本が書けるなぁと感心したことを覚えている。

ネパール人の暮らしと政治―「風刺笑劇」の世界から

  • 作者: 山本 真弓
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1993/10
  • メディア: 新書
 
▼下の本は、カトマンズ市内の観光街の古本屋で見つけたもので、ものすごく古い本だが、今でも日本人がなかなか入れないドルパ地方の風習について書かれており、読んでいてとても興奮したのを覚えている。

鳥葬の国―秘境ヒマラヤ探検記 (1960年)

  • 作者: 川喜田 二郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1960
  • メディア: -
 
▼トニー・ハーゲンの著書は、ネパールを知る上では必須の1冊だと思う。僕は英語版を持っているが、かなり重い内容。ネパール
  • 作者: トニー・ハーゲン, 町田 靖治
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 単行本
 
▼東京の古本屋で見つけ、次にカトマンズに行く機会があったら参考にしようと思っていた。朝市内を散歩していて随分と多くの祠を見かけたが、どういう意味があるのかよく理解していなかったから。これを読んだら少しは理解できるようになるのではないかと…。でも、未だ役に立つには至っていない。ネパールで出会った神々―神話の中の町から

ネパールで出会った神々―神話の中の町から

  • 作者: 白井 有紀
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
▼ネパールといえばトレッキング。これから行く人も、行く予定はない人も、こういう本を読んで想像を逞しくして下さいませ。 
 Trekking in Nepal―ネパールヒマラヤ・トレッキング案内
  • 作者: 中野 融
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 単行本
 
▼最後にネパール入門編の1冊である。わりと庶民的なネタから開発や政治問題まで広く扱っていて、取り合えずわかった気にはなれる。
ネパールを知るための60章 ネパールを知るための60章
  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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