逃げ出したい気持ち [仕事は嫌い]
先週はエントリーがやや少なくなっているのをお気付きの方もいらっしゃるであろう。仕事が忙しかったということもあるのだが、職場の関係で嫌な出来事もあったりして、気持ちの整理がつかなかったことがいちばん大きいと思う。
公共性の求められる空間で具体的に何が嫌な出来事だったのかは書けないが、少し一般化してさらに抽象化して述べるとすると、1つの組織がドラスティックな組織・機能の再編を図る場合に求められるのは、第一に強力なリーダーシップと説明責任であり、第二に再編遂行に必要な資源、特に人的配置だと思っているのだが、今僕の会社は、そのどちらも欠落した状態で、再編に向けて走り出そうとしている。しかも、当初の2年間というタイムフレームを1年も前倒しして実現させろと言われている。
さらに付け加えるとすれば、実現させなければならない再編は3つの大きな柱から成っているが、そのうちの1つについては、某国際機関が1年間に200人のスタッフを動員して実施されている作業である。それを、僕の課の正規社員とサポートスタッフを合わせても僅か20人の組織で先ずは始めなければならない。サポートスタッフは特定業務に関する役務提供を契約ベースで担っているので、元々組織・機能の再編に関与する立場ではない。そうすると、実働部隊はもっと少ない8人ということになる。仮に欠員を補充してもらったとしても9人にしかならないが、その補充すらいつ実現するのか。既に7ヶ月待たされている。
こんな体制で本当に組織・機能の再編を1年前倒しで実現できると我が社の幹部連中は本気で思っているのだろうか。整っていない体制を慮って自分がイニシアチブを取って動くと言って下さる幹部など皆無で、皆社長の取り巻きで社長の前で格好をつけたがる。下手すると漕ぎ手よりも船頭の方が多いかもしれない。当然、ボトムアップで作業を進めようとすれば、いろいろと口を挟んでくるだろう。
こんな非現実的な作業日程など、うちの部長や課長連中は本気で言っているのかと僕は上司に反論したのだが、それなら今の各課の作業の中で優先度が低いものを洗い出し、凍結するくらいの思い切ったことを考えろと逆に指示を受けた。その洗い出しはやってみたけど、当初の予想通りで、今扱っている案件はいずれも過去の経緯がいろいろとあり、そうそう簡単には凍結できないものばかりであるということがよくわかった。それを本気で凍結せよというのであれば、誰がなぜそのような低い優先順位を付けたのか、なぜそこまで別の作業を急ぐ必要があったのかについて、全てのステークホルダーに誰かがしっかりと説明しなければならないと思う。それをやる覚悟が部長を含めた我が社の幹部連中にあるとはとても思えない。
これは非常事態である。簡単に凍結できない仕事ばかり抱えて、その一方で再編作業を全速力で進めなければならない。ただでも時間がないと悩んでいる僕や、欠員が生じているために目一杯の負担を強いているうちのスタッフに、そんな余裕があるわけがない。こんな作業日程は非現実的だと管理課長にクレームをしたところ、「だからといって、やらないという選択肢はあり得ないだろ?」と逆に開き直られた。確かに僕はこの再編は方向性としては間違っていないし、実際に過去2年間、僕がやりたかったことではある。しかし、再編の作業を進めるのに必要なマンパワーは現有勢力のやり繰りを工夫してなんとか捻出しろなどというような無茶な指示は納得がいかない。
幹部連中は、僕達に死ねと言うのか。今回のこうした作業指示に対しては、はっきり言って身の危険すら感じる。
既に、今週は朝起きてから午前中いっぱいはひどい頭痛に苦しめられており、かつ週前半は下半身のだるさやむくみがあまり取れない状態が続いている。不整脈の頻度も高くなってきている。これ以上のムリは利きたくても利かない。それでも期限までにやれと言われるのなら作業はするが、体、或いはもっとひどい場合の心をも壊した場合、その責任は誰が取ってくれるのだろうか。
結局は、自分の心体の状況をよく知っている人間がその心と体と相談してどこまで作業ができるのか落としどころを事前に考えることが必要なのだろう。しかし…。
目の前に立ちはだかる大きな課題を見るにつけ、僕は逃げ出したい気持ちで一杯だ。
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