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異動がこわい [仕事は嫌い]

最近、某部署の課長さんから、「うちの課に来る気ない?」とのお誘いを受けた。既に人事当局にも掛け合われたらしく、人事からは「本人の気持ち次第でしょうね」という回答を得ているという。要するに僕が首を縦に振ったらこの異動は決まりで、時期は初冬なのだそうだ。

そういえば、最近の異動で僕の課を去られた課長さんにも、新任の課長さんにも、希望の異動時期を11月頃という形で答えを誘導されたような気がする。全ての話が妙に符合するため、僕が望む望まないに関係なく、有無を言わせず辞令一枚で「行け」と言われる可能性が強い。

ただ、僕の気持ちはどうかというと、正直なところ、非常に行きたくないポストなのだ。理由は3つある。

(1)今の僕のポストは部下に欠員が出ている状態で片肺飛行を続けているのだから、非常事態の忙しさであると思うが、お誘いいただいたポストはそれに輪をかけた忙しさなのだ。今そのポストにいる方の前任者は僕もよく知っている人だが、近隣某県に住んでいたために終電を逃し、週に1回はオフィスの近くの宿泊施設でお泊りしていた。だいたい、朝子供達がまだ寝ている時間に家を出て、子供達が眠ってしまった時間に帰宅する生活を今でもしているのに、今以上の拘束時間になりかねない部署に行ったら、さらに家族に迷惑をかける。

(2)上で述べた方というのは、実は僕の今のポストの前任者でもあった。僕が異動で今の部署に来た時、「課外活動をやらなければ定時で帰れる」と太鼓判を押されたが、蓋を開けてみたらとんでもない、あまりに仕事のボリュームが多すぎて課外活動などやってる余裕すらない。きっとその方にとっては余裕のヨッチャンの仕事だったのだろうが、僕にとってはそうではない。もっとありていに言ってしまえば、その優秀な人と比べられるのはもうご免である。

(3)最後はそのポストでの仕事の性格である。今のポストで3年近くやってきて、「自分はこれで将来食っていこう」という分野を2つほど見つけた。それを極めていきたいという気持ちが強いが、今の部署では忙し過ぎて知識を深めるのに取り組む時間が殆どない。じっくりと腰をすえて道を究める努力をしたいので、そういう分野の仕事が集中的にできる部署に行きたい。お誘いいただいたポストは残念ながらそうしたオペレーションではなく、総務・企画といったいわゆる官房系の仕事だ。

お誘い下さった課長さんには「それまでに私の体がもつかどうかですね」という、僕としてはやんわりとお断りのシグナルを出してはおいた。この言葉には偽りはない。今のこの状態で11月や12月までここで仕事をやらされていたら、体をこわすのは目に見えているし、下手したら精神にも破綻を来たしかねない。それくらい余裕がないのだ。精神的にも肉体的にもボロボロになった状態で、今以上の忙しさが予想される部署にそもそも行けるわけがないのである。

「米国駐在時代に楽をさせてやったんだから、働け」とある方から言われたことがある。言っちゃなんだが3年間の「楽」(僕は決してそうは思わないが)に対する禊ぎは今の部署での3年間で十分済ませたと僕は思っている。仕事と生活のバランスが思い切り仕事に傾いた3年間だった。次に異動する時には、もう少しバランスが保てる部署に行きたい。


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