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極寒地で読んでた本 [出張先にて]

サンクトペテルブルグ出張中、意外とちゃんと持って行った本を読んでいた。僕が管理するもう1つのブログの方で少しずつ書評を書いているので、ご興味のある方は是非そちらもお読み下さい。(下の本の画像をクリックすると、ブログの記事にジャンプできます。)


伊勢崎賢治著『武装解除-紛争屋が見た世界』講談社現代新書、2004年12月


石井光太著『物乞う仏陀』文藝春秋、2005年10月


 

八幡和郎著『戦国大名県別国盗り物語』PHP新書、2006年1月                            

「天下人となるチャンスが誰にでもあった動乱の時代に、我が故郷の武将は一体どうしていたのだろうか。応仁の乱ののち割拠する有力大名や、新進の織田軍団による天下統一だけが戦国ではない。地方各地にくまなく目を向ければ、室町体制のなかで生き残りをかけ、勢力拡大を目指した武将たちの姿がみえてくる。本書は、全国の戦国大名の野望と動向を丹念に調べ尽くし、「戦国」の裏側を描き出す。そこから浮き上がってくる信長・秀吉・家康それぞれの「天下盗りの論理」とは!? 47都道府県からみた戦国ダービー開幕!」(著者からの内容紹介)

仕事と全く無関係の本を1冊くらいは読もうと思って、成田空港で買った。この本、世の中にあまたある地方別の戦国歴史書を1冊にコンパクトにまとめたもので、今後のレファレンスにはとても向いている本だと思う。足利幕府の歴代将軍の治世をレビューする章があったり、鎌倉公方から古河・堀越公方への分立の経緯が書かれていたり、里見八犬伝の八犬士が大活躍した後の里見氏はどうなっちゃったんだろうとか、昔から漠然と抱いていた幾つかの疑問に答えてくれる。それと、各県にどのような苗字があったのか、この苗字の人はどこの出身かという大まかな目安を与えてくれる。「功名が辻」の関連で言えば、美濃国の安藤や稲葉という苗字は戦国期の斎藤家の家臣から出ているのがわかるが、不破市之丞まではさすがに本書では扱われていないので、よくわからなかった。

それにしても、47都道府県全てを扱っているから、通読するにはやや冗長で飽きが来る本だ。取りあえず関心あるところだけ拾い読みしておいて、あとは必要に応じてレファレンスブックとして使うとよいと思う。


*他にももう1冊あったのですが、別の記事として書くことにしました。http://blog.so-net.ne.jp/sanchai-documents/2006-02-07


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